SANNO SPORTS MANAGEMENT 2016年 Vol.9

SANNO SPORTS MANAGEMENT 2016年 Vol.9 FEATURE「スポーツを魅せる」


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スポーツがつなぐ新しい街インタビュー・文:椎野睦株式会社横浜DeNAベイスターズ広報部河村康博様1.「THEBAYS」とは?横浜DeNAベイスターズが提唱する横浜スポーツタウン構想のパイロットプログラムとして運営を開始した複合施設です。スポーツとクリエイティブをテーマにカフェやショップの他、新たなスポーツ産業を生み出す拠点として「THEBAYS」(ザ・ベイズ)から新たな賑わいを創り出していきます。ーーー内装はとてもモダンな雰囲気なのに、建物自体はとても歴史を感じますね(本ページ下の写真)もともとは横浜市が管理していた市の有形文化財にもなっている歴史のある建物でした。横浜市はここをうまく活用してくれる企業を募集したのですが、そこでうちが「スポーツとクリエイティブを融合した新しい場所を作ります。」ということを提案し、運営することになりました。この施設の運営を任された大きな理由は、ここの2階に設けた『CREATIVESPORTSLAB』が大きいです。法人や企業に向けたシェアオフィスなのですが、単純なシェアオフィスではありません。「新しいスポーツにかかわる産業を生み出す創出拠点」にしたいと思っています。たとえば入居いただく「世界ゆるスポーツ協会」さんですと、新しいスポーツの楽しみ方、野球でいえば野球人口が減っている中で新しい野球のルールを創ってもらったりして、子供たちに気軽に野球を楽しんでもらい、そこから本格的な野球に移行してもらうとか、そういうスポーツの新しい形を共同開発したりしています。もちろん、野球に限らず、様々なスポーツにかかわる新しい産業を生み出すことを目指しています。ーーーその他のフロアには?地下1階には体験型スポーツの拠点としてフィットネススタジオなどを完備した『ACTIVESTYLECLUB』、1階は野球要素を加えたカフェとショップBoulevardcafe「&9」(アンドナイン)、Lifestyleshop「+B」(プラスビー)が入っています。2.「コミュニティボールパーク」化構想と「横浜スポーツタウン構想」ーーー「スタジアム」ではなく「ボールパーク」というのは?2011年にDeNAが球団を買収し、「コミュニティボールパーク」化構想を提唱しました。ボールパークはもともとアメリカの考え方です。ス5タジアムは「箱の中で野球をやる」「観客は野球を観に来る」という文化です。一方ボールパークは「野球を中心とした日常生活でみんなが足を運ぶ場所」という、公共の公園(パーク)という文化なんですね。僕らも野球を中心としながらも野球に関心が薄い人にも他のスポーツに興味がある人にも来てもらえるような場所にできないかなということを継続してやってきました。「コミュニティボールパーク」には、ただのボールパークではなくて、コミュニケーションが生まれるような場所となり、多くの人たちが交流できるような場所にしたいという意味が含まれています。ーーースタジアムが「野球を」とすると、ボールパークは「野球も」という認識でしょうか?そうですね。そこで、もう1つ外に出られるようなフェーズとして新たに打ち出したのが「横浜スポーツタウン構想」です。スポーツを中心としながら、街をもっと活性化したい、ボールパークという公園とスタジアムから一歩外に出たいというのが横浜スポーツタウン構©YDB


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