SANNO SPORTS MANAGEMENT 2014年 Vol.7

SANNO SPORTS MANAGEMENT 2014年 Vol.7 FEATURE「歩みの先へ」


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FEATURE「歩みの先へ」たサッカーが好きだったことがきっかけです。細かいパスをに選ばれて。もうここしかなかったから、「行くしかない」繋いでゴールに向かうっていう考え方のサッカーでした。だと飛び込んだ感じです。これからはプロとしてお金をいただから、今は武器と言われているロングキックなんかは、一切いてサッカーをするし、大卒で即戦力として採ってもらった練習したことはありませんでしたね。大学に入学して、監督ということもあるので、しっかり結果を出していきたいとに練習を勧められてからです。大学で成長した精神面思っています。10年後も、できればサッカーをしていたいですね。プロの世界って誰でも経験できるわけではないので、もう今の状況で十分って思う気持ちも正直あるんです。でも、ずっとサッカーしていたいですね。契約をしてもらい続ける――では、小中高を通じて一番成長を感じるのはどのような面でこと、毎日サッカーをし続けることが一番難しいので、気をすか?抜かずにやっていきたいです。楠元:一番成長を感じるのは気持ちの面ですね。どれだけ技術を磨いても、グラウンドに立ってそれを発揮できるかどうかは気持ちの面が大きいと思うんです。大学でも、僕が一年生の頃の上級生はうまい人ばかりで、県リーグのレベルじゃないといつも感じていました。でも、多くの人に応援されてグラウンドに立って、声援の中という空気に圧倒されてしまって、皆、全然自分のプレーが出来てなかったんです。でも僕自身は、大学入学後、精神面が最も伸びた面だと思っています。気持ちの面で少しずつ自信を持っていけたことが徐々に良い方向に向かわせてくれたと感じています。チームの将来、自分の将来――2014年度を振り返って、どうでしたか?後輩達へのメッセージ楠元:途中、こんなに負けこむとは思っていなかったのですが…――最後に、本学初のJリーガーとして後輩達に伝えたいことただ、何より関東2部リーグに残留できて良かったと思ってをお願いします。います。昔との違いを考えてみると、まず、応援が変わりましたね。加藤監督が、試合に出ていないからこそ応援を頑張楠元:これからも、産業能率大学からJリーガーは輩出されるとるという参加の仕方を教えてくれたんです。それで、チーム思います。今も「こいつうまいな」って思う後輩は何人もいが一つにまとまっているという感覚が自分達の中に芽生えてるんです。でも、本人次第だと思います。いくらこちらが期きて、一致団結できたからこそ、奇跡的に残留できたのでは待しても、本人が頑張らないとプロにはなれないので。途中ないかと思っています。試合に出ていない選手が調子悪いと、で折れたら終わりなので、続けることしかないと思います。なぜか出ている選手も調子が良くないんですよね。だから、たとえ負け試合だとしても、自分の気持ちをしっかり持って、全体としてチームを作っていくということの大切さを感じて全力でやって欲しいと思っています。今、プロになって、大います。県リーグから関東2部リーグに昇格しても、基本的学生だったのに全然遊んでいないって笑われることもあるんにはやることは変わらないので、重荷に感じることはあまりですけど、でもサッカーをやり続けるしかなかったから、遊ありませんでした。元々の将来の夢であるプロにも近づいたぶ暇なんてありませんでした。やり続ければ、誰にでもチャンし、何より、毎週の試合で成長できている実感があって楽しスはあると思っています。かったです。――どのような経緯でプロになったのでしょうか?楠元秀真くすもと・しゅうま楠元:関東2部リーグで戦っているうちに、たまたま横浜FCのキャンプに誘われて、その時たまたま、ものすごく調子が良くて。それから練習試合に誘われたりを経て、強化指定選手横浜FC所属・ポジションDF1992年生まれ。2011年度に産業能率大学情報マネジメント学部に入学し、2014年度卒業。実籾マリンスターズ(~05年)、FC稲毛(~08年)、敬愛学園高等学校(~11年)を経て、2014年度はサッカー部キャプテンを務め、関東リーグ2部残留の要として活躍した。8


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