SANNO SPORTS MANAGEMENT 2013年 Vol.6

SANNO SPORTS MANAGEMENT 2013年 Vol.6 FEATURE「発展への課題」


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な表情で語ってくれました。レで選手として活躍の経験を持つ加藤望氏の監督としての招聘と2部昇格を目前にしては負け、翌年は予選リーグ敗退を繰り返し、サッカー部スタッフの一部交代。そして、新たな体制に向けて選ば予選リーグ3位という特別強化クラブとしては創部以来最悪の結果れた新入部員34名も加わり、産業能率大学サッカー部は2013年で幕を閉じた2012年11月、大きな課題に取り組むべく、産業能4月に再スタートを切りました。率大学サッカー部は動き出しました。それは、かつて湘南ベルマーFEATURE「発展への課題」2013年11月の昇格入れ替え戦。明海大学との試合は引き分けの末PK戦へもつれこむ展開に。PK戦を5対4で明海大学に勝利し駆け寄る選手たち課題を乗り越える力を加藤監督を迎え、新たなスタートを切った産業能率大学サッカー部。監督就任から約1年余りでの関東リーグ2部昇格までの間、加藤監督が常に学生に問い続けたのは「自分達の現状をよく理解すること」だったと言います。「選手たちの2部に昇格したいという思いを、本当にサッカーに向き合うということがどういうことかを、選手にひたすら話していましたね。」という加藤監督。就任時、2部昇格を望む選手たちの姿を見て、もう一つ足りない何かに向き合うために、自ら目標設定をし、自らトライ・頑張ることの意味を、サッカー以外の場面においても、「物事の捉え方としてどうあるべきなのか」、と何度となく話をされていたと言います。日常の挨拶もその一つ。「挨拶をするなんて当たり前のことですけど、坂下監督がこれまで築いてくれた良い伝統をより意味のあるものにしたくて。」と、サッカーだけではなく人として全ての行動が繋がっているということを何より理解して欲しいという思いは、選手の表情や、課題に取り組む姿勢や行動からも少しずつ意思を持ったコミュニケーションを取れるようになってきているそうです。選手一人ひとり、そしてチームとしての向上心を垣間見えるようになった今、サッカー部にとっての次なる課題は「自立」。100人居たら、100人の性格とプレースタイルがあるように、選手としても一人の人間としても自立できるようになることが今の課題。そしてその自立に向けて最も重要なことは、日々の積み重ねと加藤監督は強く語ります。「これをやれば何が出来るようになるとか、そういうことではないんです。日々のトレーニングだったり、1つ1つの毎日の積み重ねが、自分の目標に到達するための近道なんだっていう話をしています。」産業能率大学サッカー部運営に関する方針《Trust》監督加藤望★トラスト仲間を信頼・信用し、自分を信じ目的に向かい突き進む。そして仲間からも信頼・信用される行動をとる。◎産業能率大学サッカー部の目標・大学サッカー日本一。・世界で活躍する選手(人)の育成。・サッカーを通じて人間性をみがく。◎産業能率大学サッカー部部員心得・サッカーを本気で楽しむ。・トレーニングから全力でプレーする。・時間厳守。・感謝・謙虚・ひたむきさを常に考え行動する。・自己管理をする。(学習、食事、睡眠、健康など)・授業への出席、単位取得、学業とサッカーの両立。・挨拶・身だしなみに気を配る。・連絡、報告を徹底する。・喫煙は禁止。・車・バイクの所有・使用を禁止。・アルバイトは禁止。◎産業能率大学のサッカーとは“常にゴールを目指し、自らアクションを起こすサッカー"◎産業能率大学サッカー部選考基準・常に考え、全力でプレーできる。・とにかくチャレンジできる。(やってみる)・チームの為に個人の能力を120%発揮できる。・自分にしかできない武器を持っている。・正確に速くプレーできる。加藤望かとう・のぞむ産業能率大学サッカー部監督。東海大学卒業後、日立製作所サッカー部(現柏レイソル)にて2004年まで活躍。2005年に湘南ベルマーレに移籍、2009年Jリーグ功労選手賞。2009年より湘南ベルマーレコーチを経て、2013年4月産業能率大学サッカー部監督に就任。4


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