SANNO SPORTS MANAGEMENT 2018年 Vol.11

SANNO SPORTS MANAGEMENT 2018年 Vol.11 VICTORY「勝利」


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10本学姉妹校台湾銘傳大学「スキー・日本文化体験研修」実施報告客員教授行方剛/研究員情報マネジメント学部教授中川直樹髙瀬裕也、安武孝展1.はじめに2019年2月9日(土)〜15日(金)の期間で、新潟県湯沢町にある「かぐらスキー場田代エリア」を中心に、本学姉妹校である台湾の銘傳大学に対して、「スキー・日本文化体験研修」を実施した。本研修の実施目的は、以下の2点である。①本学と銘傳大学との友好を深めること②本学と湯沢町や田代・二居観光協会との関係性を深化させ、授業や観光プログラム等の開発を目指すこと銘傳大学からの参加者は男性7名、女性7名の計14名であった。参加者は「ロッヂ・サンモリッツ」に宿泊し、布団の敷き方、和室の畳、和食、お風呂などの「生の日本文化」を体験してもらった。夕食後のガイダンスでは、スポーツマネジメント研究所員より、スキーウエアの着方、スキーブーツの履き方などを説明し、翌日からのスキー体験に期待が高まっていった。2.スキー体験2月10日(日)、スキーレッスン初日のゲレンデの天候は雪、気温は氷点下10℃、風もやや強くシーズン中で最も厳しいバッドコンディションの中、開講式を行った。最初はスキーの履き方、スキーを履いての歩行練習後、なだらかな斜面で繰り返し練習し、午後からはグループ別にレッスンを行った。午後のレッスンの終わりにビデオ撮影を行い、練習の成果を撮影し、夕食後のミーティングにて自分の滑りを検証した。訪日前の台湾は、25℃の温暖な気候であったが、日本では正反対の、極寒の中での研修であったため、レッスン1日目終了時には、大変疲労が溜まっている様子であった。2月11日(月・祝)、スキーレッスンも2日目になると、プルークボーゲンにてゲレンデを滑走できる参加者が多くなった。また、上達の速い参加者は、基礎パラレルターンの操作ができるまでに上達した。この日も練習を撮影したビデオ映像を上映し、熱心に検証を行った。夕刻より、「歓迎会」兼、本学の授業科目「シーズンスポーツA(スキー)」の履修学生との「交流会」を行った。会に先立ち、田村正幸湯沢町長をお招きし、歓迎のご挨拶をいただいた。さらなる交流のためにゲームなどの催しが行われた後、SNSのアカウントを交換するなど、銘傳大学と本学学生間の交流が進んだ。2月12日(火)、スキーレッスン3日目は、簡単なウォーミングアップ滑走を行った後に、SAJバッジテストを実施し、全員がこれまでの練習の成果を発揮し、無事検定が終了した。バッジテストの結果は、3級9名、4級4名が合格となり、受験者全員が合格し、合格証とバッジがそれぞれに手渡され、喜びを露わにしていた。3.日本文化体験2月12日(火)、スキー以外の「日本文化体験」として、田代・のご協力で二居観光協会ならびにかぐらスキー場のスタッフの方々、宿舎前に「かまくら」を作って頂き「インスタ映え」する写真を各自で撮影できる場所を作って頂いた。また、「もちつき体験」を企画してくださり、つきたての餅の味を賑やかに楽しんだ。その後、越後湯沢駅構内のショッピングモール「がんぎ通り」にてショッピングを楽しんだ後、希望者が共同温泉浴場「宿場の湯」を訪問し、温泉を堪能した。2月13日(水)、八海酒造「魚沼の里」を訪問して、日本酒醸造工程見学、折り紙体験等を楽しんだ後、昼食に蕎麦を食べ、東京へ移動し、2月14日(木)、東京では1日間、自由行動を楽み、翌2月15日(金)、台湾に無事帰国した。4.アンケート結果と今後に向けて銘傳大学の参加者アンケート集計結果は以下のとおりである。「スキー体験」、「旅館・食事・温泉体験」の評価が比較的高い結果となった。また、各項目について「あまりよくなかった」、「悪かった」と回答した者はいなかったため、満足度の高い研修プログラムであったと評価できる。来年の継続実施に向けて、日程や実施内容、運営方法などをブラッシュアップして、さらに満足度の高い研修プログラムとしていくため、銘傳大学との連携を密にしながら、スポーツマネジメント研究所で取り組んでいく。銘傳大学からの参加者のうち、引率者を除く12名によるアンケート結果成田空港到着時の記念写真(2019年2月9日撮影)23


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