SANNO SPORTS MANAGEMENT 2018年 Vol.11

SANNO SPORTS MANAGEMENT 2018年 Vol.11 VICTORY「勝利」


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球団職員とのミーティング本学・銘傳大学と二宮町観光の紹介賑わう学生達のブース記録カード用写真撮影が人気盛り上がった体力測定参加した両大学の学生達スポーツ界での経験値や先行事例を共有し、台湾プロスポーツ発展の可能性を探るため、台湾の姉妹校である銘傳大学との協働によるProjectBasedLearning(PBL)プログラムを学生教育に取り入れる構想案を発表した2)。本学と銘傳大学との協働による国際的PBL構想案学生企画によるCPBL公式戦観戦イベントの実施2018年8月31日(金)と9月1日(土)に、台湾桃園市にある桃園国際棒球場において、ラミゴモンキーズ対中信兄弟戦の来場者に対し、学生企画の観戦イベントを球場前広場にて実施した。初めてとなる今回は、PBL構想案に従って観戦イベントを通じてスポーツを支える、スポーツに関わる活動に参加し、今後のプログラム充実を図る機会とすることを目標に実施した。具体的には、小学生等の子どもや親子づれをメインターゲットとした参加型イベントである、握力と座位ステッピング回数の測定会を実施した。記録カードとして、選手の顔写真と共に握力の記録を掲出したボードの前でインスタントカメラにて参加者を撮影した写真を利用した。また、親子連れの保護者をメインターゲットにした情報提供型イベントとして、本学と包括的協定を締結している、神奈川県伊勢原市および二宮町の観光情報についてポスター掲示を行うと共に、クルリンシールやニーノとミーヤのカードをはじめとする資料配布によって紹介するコーナーを設置し、伊勢原シティーセールスに取り組んだ。さらには、イベントを運営する学生所属の、本学と銘傳大学に関する情報提供も同様に行った。原役割分担としては、本学学生が観戦者イベント企画の立案と実行を、銘傳大生(日語応用学科)が来場者への呼び込みやイベント内容の説明を中国語と日本語を駆使して行い、ブースの運営は両者が協働して行った。イベントには、8月31日は18:00〜19:15で113名の方に、9月1日は14:00〜17:00で231名の方に来場頂いた。イベントを終えて今回は、台湾プロ野球の試合会場において、台湾人にはあまり馴染みのない握力やステッピングといった体力測定を体験してもらい、その際に伊勢原市(大山)や二宮町といった外国人に観光地とそれほど認知されていないスポットを紹介する試みを学生の研修課題として設定した。幸いに、インスタント写真や体力測定が人気であったため、順番待ちの間に、展示ボードを見て頂いたりシールやカードを配ったりしながら説明をすることができた。特に、台湾人の間では日本のアニメが流行しており「クルリン」や「ニーノとミーヤ」は格好のPRの材料となった。今回の試みを定量的、定性的に評価するところまでは行っていないが、地方自治体の観光情報を直接的に台湾人へ届ける一手段としてのスポーツイベントの活用は、学生にとって良い学びの機会となったに違いない。また、学生の振り返りからは、語学(英語・中国語)の必要性が挙げられ、語学学習への興味関心を刺激することにもつながった。そして、学生が日本を離れた台湾で、銘傳大学の学生と協働して台湾人向けのプロジェクトを遂行できたことは、グローバル社会に生きる上でのヒントを学び得られたのではないかと思われる。今回のプロジェクトを行うにあたり、関係各位からのご理解とご協力に心より感謝を申し上げる次第である。<参考・引用文献>1)PLMがFOX台湾と3年間の放送契約に合意パ・リーグの台湾戦略は新たなステージへFull-Counthttps://full-count.jp/2019/01/16/post282228/2019.01.16版2)本学姉妹校台湾銘傳大学とのスポーツを通じた交流SANNOSPORTSMANAGEMENTVol.10p.6-1717


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