Annual Report Vol.2


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「Facebook」は、登録者の利用率が上位3つに比べて低く、利用率だけ見ると、「Google+」や「Couples」よりも低い数字となっている。Facebookの若者離れを最近耳にするが、学生の利用率を見ても確かに2015年、2016年と減少している。10代、特に高校生にユーザが多い動画SNSの「MixChannel」、「国内10~20代カップルの1/3が利用」という謳い文句の「Couples」については、1年生の利用が多いと予想されたが、学年間に大きな差はみられなかった。利用者の多い「LINE」「Twitter」「Instagram」「Facebook」の4つについて、学年別・男女別で比較したのが図8・9である。「Twitter」と「Instagram」は、学年が上がるにつれて登録率・利用率が下がり、「Facebook」は逆の傾向を示している。「LINE」は学年が上がるにつれてわずかながら登録率・利用率が減少しているが、どの学年も96%以上が実際に利用している(図8)。また、これまでと同様に女子の登録率・利用率が全て高い。特に、今回選択肢に加えた「Instagram」の女子利用が男子に比べ大幅に高いことが見てとれる(図9)。◆女子利用度の高いLINEアルバムLINEの提供するサービス利用には、2015年度と同様に以下の2つの特徴が見られた(図10・11)。・1年生が最も利用・男子学生よりも女子学生が利用中でも、女子のアルバム利用度は72.1%と、男子の43.7%に対して非常に高い。アルバム以外にも、グループノート、スタンプ(有料・無料)、公式アカウントなどは、女子と男子の利用度の差が大きい(図11)。(4)スマートフォンアプリの利用◆ここにも写真好きな女子「カメラ360」「B612」情報マネジメント学部学生を対象としたスマホアプリ利用調査3)の結果をもとに、35のスマートフォンアプリから複数選択で、よく使うアプリを調査した。選択数の多かった上位20のアプリを図12に示す。アプリはAppStore・GooglePlayのカテゴリを参考に、「SNS」「エンターテインメント」「映像・カメラ」「ミュージック」「ツール」「ライフスタイル」と分類して色分けした。「LINE」「Twitter」「Instagram」(ここでは映像に分類した)が上位に入ってくるのは前節のSNS利用の結果から当然で、「YouTube」がそれに続く。次に利用度が高いのが「Yahoo!乗換案内」「乗換案内」の2種類である。学生にとっても日常生活に需要の高いアプリなのだろう。続いて「カメラ360」「B612」と2種類のカメラアプリが入った。これは男子のトップ20には入っておらず、女子では2つの乗換案内と同率で上位に挙がっている。2つとも「自撮りモード」「美肌フィルター」を始め多彩な写真加工機能を備えており、スマホカメラ・写真好きな女子の上位に入るのもうなずける。「Amazon」「メルカリ」などのいわゆるショッピングアプリは女子よりも男子の方が上位にランキングされた。男子では、ゲーム「パズル&ドラゴンズ」が8位に入っており、「モンスターストライク」のゲームも15位に入っている。図8SNSへの登録状況と利用状況(学年別)図9SNSへの登録状況と利用状況(男女別)図10LINEで利用しているサービス(学年別)図11LINEで利用しているサービス(男女別)図12よく利用するスマートフォンアプリ14Content Business Research Center Annual Report Vol. 2


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