Annual Report Vol.2


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産業能率大学生を対象としたメディア・コンテンツ利用調査2016-スマホ100%時代と写真好きな女子学生-産業能率大学情報マネジメント学部教授北川博美はじめに5回目となる本学学生を対象としたメディア・コンテンツ利用調査は、設問を一部見直して実施した。本稿では、2016年の調査結果を報告する。調査概要本調査は、本学情報センターが毎年実施している「学生の情報環境利用調査」の一部として行っている。2・3年生に対しては、4月初旬の新学期ガイダンスの時期に一斉に行われた学内ネットワーク利用講習後にWebアンケートの回答を促した。4年生は、4月〜5月の間に随時個別で回答をすることとした。また1年生は、スマートフォン利用に関する調査のみ、入学直前の3月25日に行われたプレースメントテスト時にマークシート用紙で一斉に実施し、それ以外の設問は6月1日〜6月15日の間にWebアンケートによる回答を得た。対象:産業能率大学学生方法:Webアンケートによる(一部マークシートによる調査用紙)期間:2016年4月1日〜6月30日(1年生の一部の設問のみ入学前の3月25日に実施)項目携帯電話・スマートフォン利用状況SNS利用状況メディア利用状況コンテンツの利用環境、および関心のあるコンテンツ有効回答:3,353(2016年5月1日時点の学生在籍数の89.2%)調査結果52016Web2016416301325SNS3,35320165189.2%234Web445132561615Web22016512,2401,5203,7604:67:31100%23,35312NTTdocomoauSoftbank32015NTTdocomoSoftbank2TCA1)3SIM20140.6%20151.3%20162.1iPhone83KantarWorldpanelComTech42)iPhoneiPhoneAndroid1/4iPhone2~4SNS79.4%Web67.5%56.1%52.1%49.8%47.8%43.4%34.5%32.7%29.3%523.8%4図1学部別・男女別・学年別回答数52016Web2016416301325SNS3,35320165189.2%234Wb445132561615Wb2206512,20,20,7604:6:31100%23,35312NTTdocomoauSoftbank32015NTTdocomoSoftbank2TCA1)3SIM20140.6%20151.3%20162.1iPhne83KantarWorldpanelComTech42)iPhneiPhneAndroid1/4iPhone2~4SNS79.4%Web67.5%56.1%2.1%.%47.8%43.4%34.5%3.%9.3%52.%4図2携電話スマーォ契約会社の推移(グラフ最下行がCAによる3月時点の事業者別数割合)(1)回答者の属性本学は、経営学部(自由が丘キャンパス:東京都世田谷区)と、情報マネジメント学部(湘南キャンパス:神奈川県伊勢原市)の2学部からなる。2016年5月1日現在の在籍数は経営学部2,240名、情報マネジメント学部1,520名、合計3,760名である。学生の男女比率は、経営学部の男子学生、女子学生の比率がほぼ4:6で女子学生が多いのに対し、情報マネジメント学部は7:3で男子学生が多い。図1に、本調査の回答数について所属学部・学年・男女による割合を示しておく。(2)携帯電話とスマートフォンの利用状況◆スマホほぼ100%学生のスマートフォン所有率は、ほぼ100%である。本調査で、携帯電話もスマートフォンも所有していないと回答した学生は2名、スマートフォンでなくいわゆるガラケーを使っていると思われる学生は全回答者3,353名中12名だった。NTTdocomo、au、Softbankの主要3社の契約割合の変化を見ると、2015年度に引き続き、NTTdocomoの利用者割合がやや増加し、その分Softbankが減少している(図2)。参考までに、電気通信事業者協会(TCA)が公開している事業者別契約割合をグラフに含めておく1)。なお、主要3社以外で、最近利用者が急増しているSIMフリーの格安スマートフォンなどを含む「その他」の回答者は、学生においても2014年0.6%、2015年1.3%、2016年2.1%と徐々に増えている。◆iPhone8割一般の指向とは逆向き学生のiPhone所有率は引き続き上昇しており、今回の調査結果では8割を超えた(図3)。一方、KantarWorldpanelComTechによるスマートフォン市場調査では、全く逆の傾向が見える(図4)2)。若い世代のiPhoneブランド信仰はまだ加速し続けるのだろうか。当然、次に購入したいのもiPhone、という学生が圧倒的に多く、現Androidユーザもその1/4が次はiPhoneにしたいと答えている。これも調査を始めてから変わらない傾向である。◆スマホの利用目的はSNS・検索、カメラ利用が増加スマートフォンの利用目的(データは2〜4年生のみで複数選択)は、数値が高い順に①SNSの用(79.4%)、②W索(67.5%)、③カメラ機能(56.1%)、④音楽視聴、ダウンロード(52.1%)、⑤メール(49.8%)、⑥動画視聴、ダウンロード(47.8%)、⑦ゲーム、オンラインゲーム(43.4%)、⑧大学の課題(34.5%)、⑨ネットショッピング・オークションの利用(32.7%)、⑩スケジュール管理(29.3%)となった(図5)。このあと⑪就職活動(23.8%、ただし4年生だけで見ると58.1%)、⑫GPS、位置情報サービス(23.3%)と続く。12Content Business Research Center Annual Report Vol. 2


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