Annual Report Vol.2


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売っているところ」「最近出来た焼きドーナツの店」「TVで紹介された〜という店」「落ち着いた店」などが挙げられる。「な・い・る・の・う・た」と「ところ」が使われる問い合わせでのジャンル、性別、年代を見てみると、図表1-8の通りになる。問い合わせ全体と比較すると、比率としてグルメが上昇し、女性比が増加し、60代が増加することがわかる。図表1-8:「ないるのうた」「ところ」が使われる問い合わせでのジャンル、性別、年代来訪者の問い合わせ状況及び問い合わせ内容から、「かしこまっていない店」といった抽象的でインターネットでは検索しづらい問い合わせや、「雰囲気の良い店」といった、本当に自由が丘の街や店舗を知っている人のみが回答可能な問い合わせが多いことがわかる。7.分析のまとめ来訪者数と来街者数に相関がある想定で、かつインフォメーションセンターへの問い合わせデータから、自由が丘の街の更なる活性化のために幾つかの課題を述べ、本報告のまとめとする。来訪者数が夏期期間に減少することから、「夏の日中の来街者数をもっと増やすことはできないか?」を第一の課題として挙げる。7月、8月はゴールデンウィークの「スイーツフェスタ」、秋の「女神まつり」の谷間となっており、「盆踊り」などは開催されるが、外からの来訪者は少ないと思われるため、この期間中の、集客が見込める魅力的なイベント開催が望まれるところである。また、来訪者は圧倒的に女性が多く、意外にもカップルが少ないこともデータからわかった。カップルで来街してもらい、男性にも自由が丘の魅力を知ってもらう施策が必要かもしれない。2020年の東京オリンピック開催を見据え、まだまだ少ない外国人来街者数を増やすことも自由が丘の活性化につながるだろう。国土交通省観光庁が平成27年10月―12月期報告書「訪日外国人消費動向訪日外国人消費動向調査結果及び分析」で発表した「訪日外国人の訪日中の情報源」として挙げたトップ3は、1位がインターネット(スマートフォン)、2位がインターネット(パソコン)、3位が観光案内所(空港除く)であった。自由が丘オフィシャルガイドウェブといったHPの更なる充実はもちろんだが、自由が丘インフォメーションセンターが街の観光案内所としてどう外国人観光客に対応していくのか、早期の検討が必須であろう。2016年度も、このデータ分析は続行し、街の活性化に貢献していく予定である。注1)TopicExplorer®:「TopicExplorer®」は日本ユニシス製のテキスト分析ツール。コールセンターでの「お客さまの声」やインターネット上のクチコミ情報、あるいはアンケートの自由記述欄などのテキスト情報が分析でき、さまざまな業務領域で活用することが可能。※TopicExplorerは、日本ユニシス株式会社の登録商標です。注2)KHCoder:「KHCoder」は立命館大学産業社会学部准教授樋口耕一氏作のフリーソフトウエアでテキスト型データの計量的な内容分析ツール。1.調査の目的及び概要コンテンツビジネス研究所では、前身の地域マネジメント研究所時代から、大学及び大学院が立地する自由が丘や代官山の街を対象にした実証研究をおこなってきた。これらの地域に関する研究を通じて、地域社会との交流を図り、社会貢献を実現する目的からである。2015年度は、自由が丘商店街振興組合の全面的なご協力のもと調査を実施した。その概要は図表2-1に示す通りである。図表2-12015年度に実施したアンケートの概要来街者向けアンケート調査の結果実施日:2015年8月8日(土)、8月9日(日)拠点:自由が丘商店街振興組合4F会議室調査地点:1.自由が丘駅正面改札口地点2.カトレアストリートとすずかけストリート交差点3.ビレッジバンガード付近4.フレル・ウィズ自由が丘付近5.スィーツフォレスト付近6.九品仏緑道安藤薬品付近7.その他調査方法:セザンジュ(2人1組)による聞き取り質問法調査項目:1.自由が丘への来街頻度2.自由が丘の来街目的3.自由が丘、二子玉川、武蔵小杉、横浜・みなとみらい・元町中華街への来街頻度の変化(過去1〜2年)4.来街頻度の変化の理由5.回答者のプロフィール(年代、性別、職業、来街の移動手段)回収数:571件06Content Business Research Center Annual Report Vol. 2


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