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調査報告書

社長が選ぶ 今年の社長2018

 学校法人産業能率大学(東京都世田谷区)は、従業員数が6人以上の企業経営者(経営トップ)を対象に、2018年の最優秀経営者は誰かを尋ね、その結果を「社長が選ぶ 今年の社長」としてまとめました。調査は、11月20日から29日までインターネット調査会社を通じて行いました(有効回答433)。この調査は2008年から実施しており今回で11回目となります。

調査概要

調査対象:従業員数6人以上の企業経営者607人
有効回答:433
調査時期:2018年11月20日~29日(10日間)
調査方法:インターネットリサーチ 今年(2018年)の最優秀経営者だと思う方1名を自由記述で回答

結果概要

順位
(前年順位)
氏名 企業名
※法人格略/得票同数の場合は50音順
得票数
1位
(1位)
孫 正義 氏 ソフトバンクグループ
(代表取締役会長兼社長)
135
2位
(2位)
豊田 章男 氏 トヨタ自動車
(代表取締役社長)
93
3位
(31位)
前澤 友作 氏 (初) ZOZO
(代表取締役社長)
41
4位
(10位)
三木谷 浩史 氏 楽天
(代表取締役会長兼社長)
23
5位
(31位)
ジェフ・ベゾス 氏 (初) アマゾン・ドット・コム
(最高経営責任者)
16

(4位)
永守 重信 氏 日本電産
(代表取締役会長)
7位
(17位)
八郷 隆弘 氏 (初) 本田技研工業
(代表取締役社長)
12
8位
(10位)
小泉 文明 氏 メルカリ
(取締役社長兼COO )
6
9位
(—)
井阪 隆一 氏 (初) セブン&アイ・ホールディングス
(代表取締役社長)
5
10位
(—)
大原 孝治 氏 (初) ドンキホーテホールディングス
(代表取締役社長兼CEO)
4

(—)
似鳥 昭雄 氏 ニトリホールディングス
(代表取締役会長)

*役職は調査時のもの
*2018年内に「社長」「会長」「CEO」など経営トップに就いた実績があれば有効
*(—)=前年得票なし/(初)=今回初めてトップ10入り

3年連続で孫 正義氏が「今年の社長」に

 2018年の「今年の社長」には、孫 正義氏(ソフトバンクグループ)が3年連続で選ばれました。11月に発表された通信子会社の新規上場では国内の新規株式公開(IPO)や売り出し額が国内最大規模になる見通しが強まる中で「スケールの大きい経営が面白い」(48歳/男性/製造業/広島)、また、営業増益に貢献している「10兆円ファンド」からの積極的な投資に対しても「グローバルな視点で会社経営を進めていることと先見性を感じる投資に感銘」(63歳/男性/建設業/東京)といった声が集まりました。

初のトップ10入りは5名

 今回、初めてトップ10入りしたのは5人でした。前澤 友作氏(ZOZO)は前回の31位から大躍進し3位にランクイン。採寸用ボディースーツ「ZOZO SUIT」の300万枚無料配布などが話題を呼び「これまでにない発想で事業を拡大」(37歳/男性/飲食店・宿泊業/宮城)、「IT時代に相応しい新たな購買市場を作った」(56歳/男性/サービス業/東京)などの声が集まりました。また、同じく前回31位から5位に飛躍したジェフ・ベゾス氏(アマゾン・ドット・コム)は日本国内事業でも売上高1兆円を超え「小売の世界を変えた」(59歳/男性/情報通信業/福岡)と評価されました。

 7位にランクインした八郷 隆弘氏(本田技研工業)には、2017年に続いて2018年上半期も引渡し数世界首位を維持した小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の販売好調を受けて「着実に業績が上がっている」(61歳/男性/サービス業/群馬)と評価する声がありました。

 9位には初得票で井阪 隆一氏(セブン&アイ・ホールディングス)が入りました。コンビニエンスストア「セブン-イレブン」の国内店舗数2万店突破(日本の小売業で初)や傘下スーパーの構造改革の実施により、中間決算では売上・利益ともに同期間として過去最高に転じたことをうけて「大改革を実施した」(55歳/男性/サービス業/神奈川)と評価されました。10位の大原 孝治氏(ドンキホーテホールディングス)も今回初得票・初のトップ10入り。6月期の連結決算で29期連続の増収増益を達成したほか、10月に総合スーパー(GMS)を運営する大手流通企業の完全子会社化を発表し国内第3位の流通グループ形成を進めるなど「増収を続けている」(58歳/男性/製造業/愛媛)経営手腕を評価する声がありました。

調査報告書の全文をPDFファイルで提供しています。

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