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調査報告書

第4回上場企業の課長に関する実態調査

 学校法人産業能率大学(東京都世田谷区)は、従業員数100人以上の上場企業に勤務し部下を1人以上持つ課長を対象に、職場の状況や課長自身の意識などに関するアンケートを実施し「第4回上場企業の課長に関する実態調査」としてまとめました。このテーマに関する調査は、第1回(2010年9月実施)、第2回(2012年12月実施)、3回目(2015年11月実施)に続き4回目となります。
 調査は2017年11月10日から13日までの4日間、インターネット会社を通じてインターネットリサーチで実施し717人(男性692人、女性25人)から回答を得ました。

*調査結果(数値)は小数点以下第2位を四捨五入しているため、和が100.0%にならないことがあります。
*業種分類は証券コード協議会の分類に準じて作成しています。

結果概要

3年前と比較した職場の状況の変化

 3年前と比較した職場の変化について「業務量が増加している」との回答が58.9%(前回調査比2.5㌽増)で過去最高となりました。また「労働時間・場所に制約がある社員が増加している」13.7%(前回比5.9㌽増)、「非正規社員が増加している」13.5%(前回比1.7㌽増)、「外国人社員が増加している」7.4%(前回比0.9㌽増)とそれぞれ増加し、いずれも過去最高となっています。【下図】

業務量が増加している

課長の業務量が増加しているグラフ

働き方の多様化、外国人社員の増加

働き方の多様化、外国人社員の増加グラフ

99.2%がプレイングマネジャー

 現在の仕事におけるプレーヤーとしての役割を、「0%(無し)」から10%刻み(「1%~10%」、「11%~20%」…)で尋ねました。プレーヤーとしての役割が全く無いのはわずか0.8%で、99.2%の課長がプレーヤーとマネジャーを兼務しています。【下図】
 こうした状況の中、「プレーヤーとしての活動がどの程度マネジメント業務に支障があるか」を尋ねたところ、“支障がある”とする回答が59.1%(「とても支障がある」14.1%+「どちらかと言えば支障がある」45.0%)となりました。

課長のプレーヤーとしての仕事の割合グラフ

部下に関する悩みが増加

 課長として悩みを感じることについて、選択肢の中から当てはまるものを複数回答で選択してもらいました。前回調査と比較して、「部下の人事評価が難しい」(前回調査比4.6㌽増)、「部下の人事評価のフィードバックがうまくできない」(前回調査比4.5㌽増)、「部下が自分の指示通りに動かない」(前回調査比0.4㌽増)など部下に関する項目が増加しています。課長の悩みは、第2回調査(2012年12月調査)、第3回調査(2015年11月調査)に続き、3調査連続で「部下がなかなか育たない」が最多になりました。【下図】

課長として悩みを感じることグラフ

調査報告書の全文をPDFファイルで提供しています。

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