リオ五輪の競技に関する調査(五輪後)
産業能率大学スポーツマネジメント研究所は、リオ五輪の前後に「リオ五輪の競技に関する調査」を実施しました。事前調査は7月26日から29日まで1万人を対象にリオ実施競技の「関心度」などを尋ね、事後調査は8月26日から28日まで事前調査の回答者から1千人を抽出し、「観戦率」や「満足度」などを追跡調査しました。いずれもインターネット調査会社を通じて実施しています。
調査の結果、【観戦率】【満足度】1位は、2004年のアテネ五輪以来12年ぶりの金メダルを獲得した体操男子団体でした。事前調査と事後調査の比較から算出した【感動度】1位は、2大会連続でメダルを獲得した卓球女子団体、【関心度上昇】1位は“タカマツ”ペアが金メダルを獲得したバドミントン女子ダブルスとなりました。
リオ五輪の観戦方法については6割以上(「とても当てはまる」35.4%+「まあまあ当てはまる」30.1%)が「テレビ放送」と回答し、ネット配信動画での視聴は16.2%(「とても当てはまる」4.1%+「まあまあ当てはまる」12.1%)にとどまりました。リオ五輪の大会運営については、過半数(「とても当てはまる」16.0%+「まあまあ当てはまる」40.8%)が“評価する”と回答しています。
結果概要
観戦率
<観戦率>1位は、2004年のアテネ五輪以来12年ぶりの金メダルを獲得した体操男子団体で、回答者の半数以上が同種目を観戦しています。メダルを獲得した競技は予選から試合を重ねるたびに放映時間(視聴機会)も増加するため、上位にはメダルを獲得した競技が並んでいます。
1位 | 体操/男子団体 |
2位 | 卓球/女子団体 |
3位 | 競泳/男子 |
4位 | 陸上/男子トラック |
5位 | 卓球/女子シングルス |
6位 | レスリング/女子 |
7位 | バドミントン/女子ダブルス |
8位 | 卓球/男子団体 |
9位 | 体操/男子個人 |
10位 | 柔道/女子 |
満足度
視聴した競技の中で、結果や内容に満足したものを20競技まで選択してもらいました。 <満足度>1位は体操男子団体、2位は卓球女子団体、3位は競泳男子となりました。トップ20のうち、卓球女子シングルスとサッカー男子以外の18の競技で(金・銀・銅いずれかの)メダルを獲得しています。
1位 | 体操/男子団体 |
2位 | 卓球/女子団体 |
3位 | 競泳/男子 |
4位 | 陸上/男子トラック |
5位 | バドミントン/女子ダブルス |
6位 | 卓球/男子団体 |
7位 | レスリング/女子 |
8位 | 体操/男子個人 |
9位 | 卓球/男子シングルス |
10位 | 卓球/女子シングルス |
感動度
事前調査の「関心度」と、事後調査の「満足度」から<感動度>を算出しました。<感動度>1位は卓球女子団体でした。2位のバドミントン女子ダブルスと3位の卓球男子団体は、事前の関心度はそれほど高くなかったものの、リオ五輪での活躍により事後調査では高い満足度となり、上位にランクアップしています。
1位 | 卓球/女子団体 |
2位 | バドミントン/女子ダブルス |
3位 | 卓球/男子団体 |
4位 | 卓球/男子シングルス |
5位 | レスリング/女子 |
6位 | 体操/男子団体 |
7位 | 卓球/女子シングルス |
8位 | バドミントン/女子シングルス |
9位 | 陸上/男子トラック |
10位 | テニス/男子シングルス |
関心度上昇
事前調査の「関心度順位」と事後調査の「関心度順位」から<関心度上昇>を算出しました。リオ五輪大会の前後で関心の順位が最も上がったのはバドミントン女子ダブルスで、事前調査から一気に「15」順位を上げました。2位は卓球女子団体・卓球男子団体がそれぞれ「13」順位を上げ、リオ五輪を機に関心度が大きく上昇しています。
1位 | バドミントン/女子ダブルス |
2位 | 卓球/女子団体 |
3位 | 卓球/男子団体 |
4位 | 卓球/男子シングルス |
5位 | ゴルフ/女子 |
6位 | テニス/男子シングルス |
7位 | バドミントン/女子シングルス |
8位 | ラグビーフットボール/男子 |
9位 | 卓球/女子シングルス |
10位 | ゴルフ/男子 |
行動・意識
リオ五輪の観戦方法や大会運営について尋ねました。(グラフは、上から「テレビ放送で競技を視聴した」「ネット配信された動画で競技を視聴した」「リオ五輪の大会運営は評価できる」「リオ五輪の実施競技についてネット検索などで自ら情報収集をした」「SNSでリオ五輪に関する投稿やフォローをした」の順に並んでいます。)
参考:2020年の東京五輪実施競技に対する期待度
1位 | 体操 |
2位 | 水泳 |
3位 | 柔道 |
4位 | 卓球 |
5位 | レスリング |
6位 | 陸上競技 |
7位 | 野球・ソフトボール |
8位 | バドミントン |
9位 | テニス |
10位 | サッカー |
参考:2020年の東京五輪実施競技における強化希望
1位 | 陸上競技 |
2位 | 柔道 |
3位 | 野球・ソフトボール |
4位 | 卓球 |
5位 | サッカー |
6位 | 体操 |
7位 | 空手 |
7位 | 水泳 |
7位 | バレーボール |
10位 | レスリング |