SANNO SPORTS MANAGEMENT 2016年 Vol.9

SANNO SPORTS MANAGEMENT 2016年 Vol.9 FEATURE「スポーツを魅せる」


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FEATURE「スポーツを魅せる」ました。この「会場グルメ」もお客様に楽しんでいただけたと思います。会場外でも、地域や企業とのコラボレーションを積極的に進めたのも今シーズンの特徴かと思います。ホームアリーナがある横浜市都筑区との地域貢献活動/地域活性化活動についての基本協定や、日本郵便㈱南関東支社との業務提携を締結しました。これをベースとして、小学校に選手が訪ねて行ったり、チア(B-ROSE)が地域でのイベント活動に参加したり、都筑区での「ビーコルカップ」の開催なども実現することが出来ました。また、2018年の2月にはセンター北に、ビーコルセンターがオープンする予定で、ここもチームとブースターの皆さんが触れ合える新たな場になってくれると思います。3.産学共同の取り組みーーービー・コルセアーズには、本学とのインターンシップや、講義(『スポーツ・マーケティングリサーチ』)の開発にもご協力いただいています。こうした産学協働プロジェクトについてはどのように位置づけられていますか。学生の皆さんは、若い目線から面白い指摘をしてくれます。そこで我々が気づくことも多々あります。もちろん、企画として足りないところや、実現不可能なものもありますが、これまでにない思い切った提案をしてくれます。それを修正して何か観客の人にも楽しんでもらいつつ、学生の皆さんにも楽しみながら学んでもらう。そこでビー・コルセアーズを利用してもらえれば、我々も嬉しいです。その意味で、Bリーグは色々楽しいと思えることを一緒に作り出していける余地はたくさんあると考えています。今季の講義では、ホームゲーム専用のフォトプロップのアイデアを頂きました。SNSを活用したプロモーションはBリーグでも非常に重視していて、チームでも対策を考えていたので、早速製作して活用しました。今後も、もっと学生の皆さんに関わっていただいて、スポーツ・ビジネスについて学んでいただきながら、ユニークで面白いイベントを企画し、実現していければと考えています。4.今後の課題ーーー最後に、今後の課題とこの冊子をご覧になった方々にメッセージをお願いします。Bリーグはまだ始まったばかりで、やることはたくさんありますし、正直、課題はあり過ぎるくらいあって、ここでは語りつくせません。ですが目の前にある課題を一つひとつクリアしていくことで、乗り越えられると思っています。だんだんやり方もわかってきて、スタッフのスキルも向上してきているので、これまでにはない新たなこともいくつか計画中です。選手、スタッフ一同、力を合わせて質の高いエンターテインメントを提供しますので、試合会場に足を運んでいただき、是非一度プロのバスケットをご覧いただければと思います。インタビュー総括Bリーグは、始まったばかりで未知数の部分が多くあり、多くの伸びしろがあります。ですが、他のスポーツやエンターテインメントとの競争もあり、注目を集めている今だからこそ、人気を定着させるためにはその活動は重要です。2020年の東京オリンピックを見据え、いかにその地位を確立していくか、ここ3年の活動がBリーグの未来を左右するのではないかと考えられます。8


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