SANNO SPORTS MANAGEMENT 2014年 Vol.7

SANNO SPORTS MANAGEMENT 2014年 Vol.7 FEATURE「歩みの先へ」


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FEATURE「歩みの先へ」日でした。越智:もともと、周りがどうということはあまり気にしないタイプ監督は、サンフレッチェのユースで15年程監督経験のあるなので、自分がどう成長するか、まずはスタメンを取って、方で、とにかく熱い方でした。今はU-15の日本代表監督をと、そういうことだけを考えていました。4年間自分を鍛えやっている方なのですが、そこで育ったということが強烈なて、その後プロになるという目標に向かってただすべきこと印象として残っていて、今の自分を作っていると思っていまをしようと。す。人生の中で一番密度の濃い時期でした。初めての代表戦――初めて代表候補として呼ばれたのはいつごろですか?最初は声も出ていなくて、というところもあったのですが、徐々にいいチームになってきていると思います。特に攻撃の面では、自分達の良さを出していけば点を取れると思うし、もっと精度を上げることと、それぞれが積極的にゴールに向かっていければより良くなっていくと思います。今年も新しく1年生が入ってきていますが、彼らがのびのびと出来るよ越智:高校2年生の時、この年代を立ち上げるということになっうに、去年自分達の代が経験していることを伝えて、1年生て、それからずっと、怪我をしたとき以外は呼ばれています。を引っ張っていきたいと思っています。自分を出す、自分のFW仲間とはライバルというよりも、お互いのいい動き方に良さを出すことが一番だと思っているので、練習内での声掛ついての意見交換など、どんどん高めあう関係という感じでけはもちろん、練習外でもそういう話をして、いい環境づくすね。外国の選手と対戦してみて、体つきはやはり同年代とりを心がけています。は思えないことも多かったんですけど、プレーしてみると通関東リーグに居続けることが今のチームの目標で、それが一用するところも結構あって、気負わず試合に臨みました。代つの伝統になっていくといいと思っています。やはり、1部表とユースはそれぞれサッカースタイルが違っていたので、リーグのチームは、選手それぞれが自分達の良さを知ってい代表は代表、と切り替えていました。何より周りがうまくてるし、試合中のコミュニケーションが豊富に感じられます。絶対ボールが出てくるので、そこからはとにかく自分を出しチームとしての良さを理解してやっているということが伝統ていこう、というふうに臨んでいました。につながっていると思うので、それは今のチームにまだ足り大学は「自分が成長できる場所」――大学に入学した経緯を教えてください。越智:高校3年生になってからユースの監督が変わり、それまでとない部分だと思っています。プロの先にあるもの――大学に入学して得られたことは何でしょうか。大きくシステムが変わったことから、なかなか納得のいく越智:高校を卒業してすぐにプロになることと一番違うのは、授業サッカーが出来ずにいました。プロになれなかったことも、など大学でしか学べないことがあるということです。今までそれが大きいといえばそうなのですが、ただそれは言い訳にサッカーはボールを蹴ることしか知らなかったのですが、過ぎなくて、自分の向上心が足りなかったんだと思います。サッカーに関わる様々な企業のことなど、今までとは違う視プロ以外の選択肢としてサッカーの強豪校というのもありま点を得ることが出来ました。また、特にサッカー選手は寿命すが、僕はプロを第一志望にしていたので、大学は全て断るが短いので、セカンドキャリアを考えられるという点も大きようにしていました。そんな中、高校3年生の夏ごろに、ユーいです。これからもしっかりと勉強していきたいと考えていスから産能大サッカー部に移っていたコーチの方から、進ます。路を心配した連絡をいただいて。その人を信頼していたこまずは、自分の基盤をこの大学で作っていこうと今は考えてともあって、卒業後すぐのプロの道がなくなってからは迷います。卒業後にプロになることを目指し、同時に人間としうことなく産能大への進学を決めました。強豪校でないとても成長していく4年間を過ごしたいと思っています。いうことは全然気にしていませんでした。スタッフへの信頼が大きかったので、ここで自分が成長できる自信がありました。産業能率大学の伝統を創る――周りの学生は、越智君のレベルの高さに驚いていたようですが、ご自身からはどうでしたか?越智大和おち・やまと産業能率大学サッカー部所属・ポジションFW1995年生まれ。2014年度に産業能率大学情報マネジメント学部に入学。四国中央市立土居中学校からサンフレッチェ広島ユース(~13年)を経て、2013年はサンフレッチェ広島と2種登録選手として活躍。U-17(12年)、U-18(13年)、U-19(14年)と日本代表候補選出。10


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