SANNO SPORTS MANAGEMENT 2009年 Vol.2

SANNO SPORTS MANAGEMENT 2009年 Vol.2 FEATURE「産業能率大学 collaboration with 湘南ベルマーレ」


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1.科目設置の経緯2007年度よりスタートした本学情報マネジメント学部のスポーツマネジメントコースは、スポーツ産業の中で展開されている過去の事例や現状理解からスポーツビジネスやスポーツマネジメントを理解することからスタートし、スポーツ産業におけるインターンシップやイベントの実践などの現場体験を通じて、マネジメントの実践力を高めていくことを目的としている。スポーツマネジメントコースのイベント実践の科目は、プロ野球チームの横浜ベイスターズのファームチームである湘南シーレックスと協働で開発された「スポーツ企画プロジェクト」である。この科目は、湘南シーレックスのホームゲームが展開される平塚球場等での当日観戦イベントを、球団関係者等の指導により学生が企画立案し実践するものである。このイベント実践により、学生がプロスポーツ現場のマネジメントの一部を体験することで、学生個々がこれまでの本学での学びを振り返り、将来の進路選択等に役立つ内容となるものと考えられる。2.授業内容本授業は、本学教員3名(兼任講師1名を含む)および湘南シーレックス職員2名が担当し、以下の表1に示すスケジュールで行われた。3.3年間のイベント内容本授業で、過去3年間に立案された観戦イベントは以下の表2の通りである。4.3年間の振り返りと今後の展開1)観戦イベントの目的の変遷過去3年間に学生が企画し実施された観戦イベントは、それぞれの目的が異なっている。1年目のテーマ「シーレックス応援祭り☆北海道を食べよう」には、イベント当日のシーレックスの勝利に貢献するために、ファンが北海道の物産を食べて応援しようという目的に基づいた、勝利祈願型イベントであった。2年目のテーマ「“夏といえばスイカじゃん”球界初!?湘南最大スイカ祭り」には、夏休みの思い出づくりの1つとして、子ども達に球場に足を運んでもらい、試合前に球場前広場でスイカ割りやスイカ早食い競争を楽しんでもらうのと同時に、グラウンドで行うイベントとして、マスコットスイカ割り対決(勝ったマスコットのラベルを持っていた観客にはスイカバーアイスをプレゼント)や平塚学園チアリーディングパフォーマンスなどを企画し、観客との一体化を図りながら野球も楽しんでもらうという目的に基づいた、観客動員型イベントであった。月授業内容4月•履修学生決定オリエンテーション湘南シーレックス担当者との顔合わせ•湘南シーレックスの歴史やチーム運営などを理解する田代監督によるチーム状況などの講義5月•平塚球場の視察試合の流れを確認•観戦イベント体験•テーマおよびイベント内容の立案イベント告知(チラシ配布・ポスター掲示・インタビュー出演)6月•湘南シーレックス担当者との打ち合わせ・テーマ決定7月•イベント内容決定•平塚球場にて詳細を打ち合わせ(球団・球場・警備)•イベント告知(チラシ配布・ポスター掲示・インタビュー出演)•イベント準備(マニュアル作成・商品発注・備品確認)8月•最終準備(マニュアル読み合わせ・掲示物作成・アンケート作成)•イベント実施11月•発表会とまとめ年度2007年度2008年度2009年度実施月日8月14日8月30日8月18日対戦相手北海道日本ハムファイターズ北海道日本ハムファイターズ埼玉西武ライオンズ企画テーマシーレックス応援祭り☆北海道を食べよう!夏といえばスイカじゃん球界初!?湘南最大スイカ祭りなつやすみのおもいで~あおぞら教室~イベント内容•北海道・湘南物産展•大始球式(20組60人)•外野スタンド開放•金魚すくい•打ち上げ花火•ヒーローインタビュー•スペシャルグッズ配布•大始球式(30組90人)•スイカ割り・早食い競争•マスコットスイカ割り対決•平塚学園チアリーディングパフォーマンス•ストラックアウト•スペシャルグッズ配布•スペシャルゲームオリジナル弁当販売•親子始球式•子ども花道•記者体験•レックダンス教室•マスコット3本勝負•ストラックアウト・ぬり絵•全選手サインボール投げ入れ•ベースボールノート配布•スペシャルグッズ配布表1:スポーツ企画プロジェクトの授業内容表2:過去3年間の観戦イベント学生がプロ野球観戦イベントを実践する授業の開発渡辺隆嗣/情報マネジメント学部教授中川直樹情報マネジメント学部准教授0611


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