SANNO SPORTS MANAGEMENT 2009年 Vol.2

SANNO SPORTS MANAGEMENT 2009年 Vol.2 FEATURE「産業能率大学 collaboration with 湘南ベルマーレ」


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コラボレーションのきっかけ原田:J1昇格決定、おめでとうございます。眞壁:ありがとうございます。10年前にはクラブ存亡の危機も味わいましたが、御校に応援をいただいて、何とかここまでやってくることができました。原田:本学と提携を開始した2004年には、全国初の試みだと注目されましたよね。今になって聞くのは遅いかもしれないですが、大学と提携という話はそもそもどういった経緯だったんでしょうか?眞壁:私が常務だった2002年から2004年頃に、とにかく(湘南ベルマーレで)働きたいという若者が訪ねて来るんですよ。ところが専門的な勉強をしているわけでもない。そのときに、大学でそういった科目があるのかと見渡してみても、あまり無かったんです。それで、当時営業の企画をやっていた部下に、近隣の大学にいくつか話を持っていったらどうかということで、お話させて頂いたんです。原田:うちだけじゃなく、いろいろと網を張られていたんですね(笑)。眞壁:ええ、今だから言えるんですが、御校の反応が一番早かったんですよ。「面白いですけど、少々お待ちください」と言われて、そのまま音沙汰がなくなってしまうというのがよくある話なん11年振りにJ1に復帰した湘南ベルマーレ。昇格の興奮冷め遣らない12月9日、湘南キャンパスに湘南ベルマーレ代表取締役眞壁潔氏をお迎えし、大学とプロスポーツクラブのコラボレーションをテーマに、原田学長との対談が実現しました。2004年度に湘南ベルマーレとの提携を発表して以来、本学では様々な活動を展開してきました。その活動を振り返りながら、日本のスポーツ業界が抱える問題や、日本人のスポーツに対する意識等、スポーツを中心に多岐にわたる内容を対談頂きました。ですけれども(笑)、すぐに興味をお示しいただいて。入口で時間がかかってしまうと、次の作業でも時間がかかるだろうと思っていましたから。当時こういった提携は日本にはまったくなく、注目される自信もありましたから、早い反応でやってくださるところじゃないと形にならないなと思っていました。原田:湘南ベルマーレさんで働きたいという学生が多い。そうすると教育機関との提携が必要だ、という認識だったんですね。眞壁:ええ。でも働こうと思えば働けるんです。僕も外から入っていった人間ですから。ただ、行き当たりばったりよりは、「こういう時にはこういった手を打つ」ということを、大学でしっかり勉強してきた学生さんたちが増えれば、もっともっと、いわゆるスポーツ界自体を、効率よく底上げできるんじゃないかなと。原田:なるほど。キーワードは「人材育成」ですね。Win-Winの関係原田:湘南ベルマーレさんには、サッカー部をはじめビーチバレー部等々、色々なご支援をいただいて、我々も感謝しています。逆に、我々の施設を利用頂いたり…こういったWin-Winの関係をお互いにもっと評価できればと思いますよね。産業能率大学学長株式会社湘南ベルマーレ代表取締役KiyoshiMAKABEMasaakiHARADA特別対談原田雅顕×眞壁潔特別対談013


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