SANNO SPORTS MANAGEMENT 2008年 Vol.1

SANNO SPORTS MANAGEMENT 2008年 Vol.1 FEATURE「ビーチバレー」


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2.産業能率大学collaborationwith湘南ベルマーレ「スポーツ教室」アンケート調査1)アンケート調査方法2008年7月から2009年2月にかけて行われた6回のスポーツ教室にて、アンケート調査を実施した。アンケートの回答は、基本的には保護者に依頼したが、参加者が小学校5年生以上の場合には、本人にも回答を依頼した。アンケート内容は、性別、年齢、居住地、大学までの交通手段、参加動機、情報源、実施希望種目に関する質問と自由記述であった。アンケートは、6回のスポーツ教室に参加した延べ145名(同伴者を含む)のうち99名から回答が得られた(回収率68%)。2)主なアンケートの集計結果表1:スポーツ教室に期待すること(幼稚園サッカー教室のみ)保護者からの意見は以下のようにまとめられた。・挑戦する気持ちを引き出して欲しい・子どもの個性を伸ばして欲しい・人との関わりの大切さを教えて欲しい・スポーツの楽しさを伝えて欲しい・子どもとたくさん関わってたくさん教えて欲しい3)アンケート調査結果の考察①スポーツ教室開催の情報源と参加地域スポーツ教室参加者の情報源としては、87%の参加者がその他(口頭)を挙げていた。スポーツ教室の勧誘をチームや競技団体に向けて行ったのでこのような結果となったものと解釈できる。しかしながら、今年度行った募集方法では広域からの参加者を見込める可能性は薄く、図2に示した通り、本学のある伊勢原市近隣に限定されてしまう。参考までに行った、瑞木祭における「親子ふれあいサッカー教室」参加者へのアンケートでは、湘南ベルマーレHP上での募集であったにも関わらず少数ではあるが横浜市、相模原市、海老名市などの県央地域からの参加者があった。以上のことから、本学および湘南ベルマーレの更なる認知度向上という観点からすると、広域からの参加者が見込める開催日や種目、あるいは広報戦略を検討する必要があろう。②スポーツ教室に期待すること幼稚園サッカー教室で保護者が回答した内容は、スポーツの持つ教育力への期待が多く寄せられていた。幼児期ということもあるが、大学が主催するスポーツ教室という点で、教育的指導が求められていると解釈できる。こうした意見に応えていくことによって、教育中心大学としての本学が将来的な基盤の確保にもつながると考えられる。その一方で、学生がスタッフとして参加した場合、参加者の温かい眼がある反面、厳しい眼もあることを意識した上で学生指導を行う必要性を感じた。3.今後に向けてスポーツマネジメント研究所では、2009年度も各月1回ずつスポーツ教室を開催する。6月にフットサルそして7月にはバレーボールの教室を開催。詳細は研究所HP参照)。さらに2009年度から、本調査の成果を反映させスポーツクラブの場を大学教育に活用する「スポーツマネジメントの実践」の授業が始まる。この授業は、学生がスポーツ教室の広報や事前準備、当日運営などに参画し現場の活動を通じて実践的なマネジメント能力を高めようとする目的で行われる。そこで今年度は、この活動を分析・検討し、大学とプロスポーツクラブの協働によるスポーツクラブの運営に関する研究をさらに進める予定である。その他タウンニュースなどの情報誌フリーペーパーMARE産業能率大学ホームページ湘南ベルマーレホームページ0001065スポーツ教室開催の情報源は何ですか?(複数回答可)図1:スポーツ教室開催の情報源秦野市茅ヶ崎市小田原市伊勢原市厚木市二宮町寒川町大礒町藤沢市平塚市上記以外の神奈川県内市区町村図2:参加者の居住地003930000あなた(お子様)の住んでいる地域を教えてください1248ーツチーム学×12


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