SANNO SPORTS MANAGEMENT 2008年 Vol.1

SANNO SPORTS MANAGEMENT 2008年 Vol.1 FEATURE「ビーチバレー」


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祝・ビーチバレーコート開設ビーチバレーコートの開設、おめでとうございます。ビーチバレーは、日本では生まれたばかりのスポーツであり、今後、多くの人の力によって、いろんな方向に動く可能性を持っているスポーツであると思っています。産業能率大学の学生さんが、一生懸命にビーチバレーの勉強をしたら、もしかしたら10年後、「日本ビーチバレー連盟会長」として挨拶をする可能性もあるくらい、頑張っている人間がトップに立てる若いスポーツといえます。これを機にビーチバレーに関心を持っていただき、いろんな方面からビーチバレーの活動を支えてもらいたいと思います。世界有数のコートでトップ選手と練習を大学がビーチバレーコートを持っているという例は、世界でも多くはありません。日本中のいろいろな所を探しても、観客席のついた良質の砂のコートはそうはありません。いまビーチバレーは注目されて、「やりたいんだけど」という人は結構増えています。増えてはいるものの、プレーする場所がないという課題も抱えています。皆やりたいと思っていても、なかなかやれない状況にあります。その点で産業能率大学はやろうと思ったら、そこにコートがある。ものすごく先見の明があると思います。このコートを産業能率大学の学生さんで使っていって欲しいという思いもありますが、トップの選手にも使わせて欲しいと思います。トップの選手というのは、オリンピックに参加するような選手です。その選手が、同じコートで練習するような競技は、他にはなかなかないでしょう。日本代表が一般の大学生と練習するということは、まずないことです。ビーチバレーについてはトップの選手と一緒に練習ができる、しかも産業能率大学に来ればその可能性があるいうことで、私は第三者的に見ても非常に面白いことだと思います。ビーチバレーのスタッフ育成にも期待いまビーチバレーの大会はいろいろなところがやりたいと言っています。しかしやり方がわからない。ノウハウを持っている人間は、そんなに多くはいないからです。例えば、会場を設営したり、大会運営を仕切ったりできる人間は、ビーチバレー連盟でも数人しかいません。そのような面からも、産業能率大学の学生から、卒業するときにはビーチバレーの全てを仕切れるぐらいの学生が出てきてくれたら嬉しいと思っています。ビーチバレーは今後10年くらいで、もしかしたらバレーボールかそれ以上のスポーツになる可能性があります。2007年から、私は日本ビーチバレー連盟の会長になったのを機に、日本におけるビーチバレー発展のために戦略的に取り組んできました。ただ、戦略は立てたものの、それを実行に移せるスタッフがいないのが現状です。そこで、是非とも産業能率大学でビーチバレーの研究をしてもらって、強力なスタッフにもなってもらいたいというのが、私のもう一つの期待です。“ビーチバレー”を産業能率大学のカラーにスポーツ種目というのは大学のカラーがあります。例えば、全国高校バレーボール選抜優勝大会」に出場しているチームの監督は半分くらいが日本体育大学の出身者で、バレーボールは日本体育大学色が強いようです。しかしビーチバレーに取り組んでいる大学はいくつかありますが、まだ色にまでなっていないようです。カラーの強い大学はまだ見られません。要するに「ビーチバレーといえば産業能率大学」といわれるようになって欲しいのです。ビーチバレー界は今後、産業能率大学の卒業生が全部仕切るような、それぐらいの勢いで、是非このプロジェクトを強化して、人気を盛り上げていってもらいたいし、私たちも協力していきたいと思います。産業能率大学にこのような施設があることを誇りに思って、ビーチバレー部に気軽な感じで入ってみてはいかがでしょうか。私も時間を作って指導をしに来たいと思っていますので、その時にまたお会いしましょう。産業能率大学・湘南キャンパスのビーチバレーコート開設を祝い、2008年4月7日に行われた記念式典でスピーチいただいた内容をまとめたものです。産業能率大学への期待-ビーチバレーコート開設に寄せて-日本ビーチバレー連盟会長川合俊一FEATURE「ビーチバレー」Let'splayBeachVolleyball!4


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