Annual Report Vol.2


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デジタルコンテンツの制作支援―デコラボギャラリー―川野邊誠デジタルコンテンツの制作支援コンテンツビジネス研究所では、映像制作技術やアプリケーション制作技術の修得を目指す学生を募り、技術的な支援・指導を行っており、各種機材を取り揃えた専用の制作ルームとスタジオ:デジタルコンテンツラボを完備している。「デコラボギャラリー」の運営「デコラボギャラリー」とは、学内で制作されたデジタルコンテンツを一堂に集め、外部に発信することを目的としたWebギャラリーである。静止画、動画、ゲーム、電子書籍、Webコンテンツ、アプリケーション、先進表現の7部門が設けられている。応募作品は、コンテンツビジネス研究所研究員により審査され、審査通過作品については、Web上で一般公開される。また、1年間の応募作品の中で特に優秀な作品は、12月に開催される公開講座にて表彰するとともに、プロから今後の制作に向けたアドバイスが示されるという特典がある。2015年の応募作品総数は、44作品(静止画23作品、動画16作品、ゲーム1作品、Webコンテンツ1作品、アプリケーション1作品、先進表現2作品)であった。その中から、最優秀賞1作品、審査員特別賞2作品、デコラボ賞2作品、コンテンツビジネス研究所長賞1作品、知名度アップ賞1作品、部門賞(静止画部門2作品、動画部門1作品、ゲーム部門1作品、Webコンテンツ部門1作品、アプリケーション部門1作品、先進表現部門1作品)が選出された。以下に受賞作品を掲載する。なお、各作品は、以下のURLに示すデコラボギャラリーのホームページにて閲覧可能である。http://www.sanno.ac.jp/univ/cb/dcollab/gallery2015.html2015年度受賞作品最優秀賞■静止画部門より「七人の小人シリーズ」(図1〜3)※静止画部門賞も受賞■作者情報マネジメント学部2年筒井ひなの■作品概要前年度は審査員の方から厳しい評価をいただきました。とても悔しかったのをバネに書き込みを増やしました。●日進月歩(図1):人類の技術の進歩を表そうとした絵です。置いていかれる者もいれば、かろうじてついていける者、あるいはその最先端技術に感動して惹かれる者などを意識しました。●指揮者(図2):前回と前々回に描いたものを見比べて足りなかったものを考えてみたら背景が寂しいことに気づき、描き足しました。その結果、小人達をいれてあげるスペースが足りなくなってしまいました。絵にあるパソコンは自分がほしかった当時のハイスペックPCをアレンジしたものです。●オーロラ(図3):「指揮者」のときにかけなかった小人達をメインにかいてあげました。そしてカラフルな色使いを意識して、「感動」を届けられるように書き上げました。遠近感を出すために淡い色を使ったり無実体のオーロラを描いたり等、今までやってなかったことにチャレンジしてみました。■研究員コメントとても上手く、かなりクオリティーの高いものになっている。日進月歩」は風の感じなどスピード感が足されるとより良くなる。また、指揮者」は絵から音がなるような圧力がもっと欲しい。「オーロラ」は自然界に織りなすコントラストが絶妙に表現されているのが素晴らしい。審査員特別賞(2作品)■動画部門より「CABBAGEROLL〜愛の味〜」(図4)■作者情報マネジメント学部3年野澤旺修、植木菜摘、遠藤里美、能見慶介、前田啓人、矢作菜美、粕谷大悟■作品概要主に、新入社員の方へ向けて作成し、忙しい日々の中で、懐かしさを感じ、家族に直接感謝を伝えたくなるようなドラマ仕立ての映像にしました。■研究員コメント・生活をのぞき見しているようで生々しい、セリフをほぼ付けていないのもよい。何がここから始まるのか?ロールキャベツ?これも下手感前面で更に生々しい。最後まで見てしまったということは一定の作品性が担保されていると思う。映像構成は、次が期待できます。あとは編集のテンポと人の行動の「きっかけ」と「心理の表現」ができると強い作品になると思います。産業能率大学情報マネジメント学部准教授図1:「日進月歩」図4:「CABBAGEROLL〜愛の味〜」図2:「指揮者」図3:「オーロラ」21


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