Annual Report Vol.1


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デジタルコンテンツの制作支援―デコラボギャラリー―デジタルコンテンツの制作支援コンテンツビジネス研究所では、映像制作技術やアプリケーション制作技術の修得を目指す学生に対して、技術的な支援・指導を行っており、各種機材を取り揃えた専用の制作ルームとスタジオ:デジタルコンテンツラボを完備している。デコラボギャラリーの運営「デコラボギャラリー」とは、学内で制作されたデジタルコンテンツを一堂に集め、外部に発信することを目的としたWebギャラリーである。静止画、動画、ゲーム、電子書籍、Webコンテンツ、アプリケーション、先進表現の7部門が設けられている。応募作品は、コンテンツビジネス研究所研究員により審査され、審査通過作品については、Web上で一般公開される。また、1年間の応募作品の中で特に優秀な作品は、12月に開催される公開講座にて表彰するとともに、プロから今後の制作に向けたアドバイスが示されるという特典がある。2014年の応募作品総数は、67作品(静止画45作品、動画11作品、ゲーム5作品、電子書籍1作品、アプリケーション2作品、先進表現2作品)と、過去最高となった。その中から、最優秀賞1作品、審査員特別賞2作品、ACCS賞1作品、教職員初エントリー賞1作品、功労賞2作品、デコラボ賞2作品、コンテンツビジネス研究所長賞1作品、部門賞(静止画部門2作品、動画部門1作品、電子書籍部門1作品、アプリケーション部門1作品、先進表現部門1作品)が選出された。以下に受賞作品を掲載する。なお、各作品は、以下のURLに示すデコラボギャラリーのホームページにて閲覧可能である。http://www.sanno.ac.jp/univ/cb/dcollab/gallery2014.html2014年受賞作品最優秀賞■アプリケーション部門より「鉄道増幅器シリーズ」(図1)*アプリケーション部門賞も受賞■作者情報マネジメント学部3年山手政実■作品概要特急、急行列車で流れる車内チャイムを再現。いつでもどこでも車内チャイムを流せる。鉄道模型運転中に使うことで、いつもよりも実車の雰囲気に近づいた運転を楽しむことができる。さらに、目覚まし時計機能を搭載しており、家にいながら寝台列車で流れる「おはよう放送」の再現も可能なアプリケーション。鉄道オルゴール増幅器は、2014年1月に販売開始して以来、ダウンロード数は伸び続け累計1,600DLを達成、AppStoreエンターテイメント有料Appランキングにて、17位を記録しています(2014/11/17現在)。■研究員コメント・プロの完成品ですね。ゼンマイモードを「遊び心」として評価するか、これはいらない」と評価しないかに分かれるところでしょう。・着眼点が素晴らしい。環境音を実際に乗車して収録するなど、手の込んだこだわりが見られる。・発想と機能は面白い。楽しませ方やユーザエクスペリエンスを考慮するともっと良くなる。また、アプリと実車間でオルゴール音の音域差があるので、より忠実に再現すると、よりマニアを楽しませることができる。審査員特別賞(2作品)■動画部門より「安全な国日本」(図2)■作者情報マネジメント学部2年原冴佳、藤村一樹、山崎真衣■作品概要私たちは日本人が知らない日本の良さについて映像制作をおこないました。そしてテーマに取り上げたのは、「荷物での場所取り」です。みなさんフードコートや学校で荷物をおいて場所取りをすることはありませんか?そのあと荷物を盗られることはありましたか?きっとほとんどの方は荷物を取られたことはなかったと思います。無意識にやってしまうことかもしれませんが外国では荷物を盗られることなく荷物を置けるという状況が珍しいのです。この日本の良さを映像にまとめてみました。■研究員コメント・日本の国民性をテーマとした視点はよいかと思いました。構成が「先読み」できる内容なので、もっと思い切って短編化するとよい。・発想はとても良いですが、説明したい内容からすると「10分」というよりは、朝から夕までという「有り得ない早回し」のような想定の方が面白いのでは?図2:「安全な国日本」図1:「鉄道増幅器シリーズ」21


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