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学長挨拶

学長 池内健治
学長 池内健治

本学の育成する人材は、経営やビジネス実務の専門知識・技能や現代を生きるための教養を身につけ、現実の課題解決への取り組みを通じて、社会に貢献する人材です。建学の精神には「マネジメントの思想と理念をきわめこれを実践の場に移しうる能力を涵養」するとあります。

創立者である上野陽一先生は「知識は実際の役に立ってこそ価値がある」と考えました。知識を理解し修得することはとても重要なことです。しかし、知識を修得しただけでは、価値を生み出すことはできません。知識は行動に移してこそ、その価値を発揮し、自分のキャリアを高め、社会生活を充実させることができます。そのような学生の成長が社会に貢献することへとつながります。マネジメントは実践の学問ですから、知識を実際に使うことができるようになることをめざします。

本学が開設している学科は能率科です。日本で本学しか設置していない唯一の学科であり、通信教育に特化したユニークな高等教育機関です。創立者は目的と手段が釣り合うバランスのとれた状態を「能率」と定義しました。私たちの使命は、この理想の状態を実現することにあります。本学で学修を重ねて卒業するときに、皆さんは「短期大学士 能率」という学位を取得することになります。

能率科には、経営系、実務・能力開発系、心理・福祉系、資格系などの多様なコースがあり、自分にあったコースを選択し、学修を進めていくことができます。通信教育は、学修のための時間と場所の制約が少ないことから、多様な学生が学んでいます。しかしながら、孤独な学修と言われる厳しい側面もあります。Webによる科目修得試験やインターネットを活用した学修機会を増やすなど、本学は学生の生活スタイルに応じた学びやすい学修環境を充実させてきました。面接授業などを通じて交流を深め、励まし合って学修を継続している学生もいます。全国にある学生会では、勉強会や親睦会がもたれています。ぜひ、自分にあった学びのスタイルを見つけてください。

2020年初頭から世界中に広がった新型コロナウイルスは社会に大きな影響を与え、私たちに自らと社会の関係を見直すことを求めました。不安な時代を生き抜くためには、知性が必要です。何が本当に大切なのかを見極め、さまざまな情報から正しい情報を選び抜き、自分の行動を自ら決定していかなければなりません。学びの原点は、自らの知性を伸ばす能力を身につけることにあります。本学は、そのような実践の学びの機会を提供できるように努力しています。

教職員も皆さんとともに学びを深め、新しい時代の短期大学を創り出していきたいと考えています。

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