アニュアルレポート

地域創生・産学連携研究所は、経営学を主体とした地域創生に資する活動を展開します。 持続可能な社会を形成するうえで、地域社会の発展は不可欠です。そのアプローチには経営学、ICT活用、マーケティング戦略は特に重要な分野といえます。 当研究所では、キャンパスのある自由が丘や湘南をモデルに地域創生の成功モデルを構築し、日本社会での地域創生に貢献します。


>> P.17

度、課題の持続性を認識しやすくした。2日目は、こうした1日目のワークで積み上げた知識と情報を前提に眞壁潔氏にご登壇いただきオリーブの可能性とファームビレッジ湘南におけるオリーブ栽培の取り組みについて1年生全員に対して具体的に話をしていただいた。プログラム受講後の学生たちの感想によれば、オリーブによる地域課題の解決の意義とリアルさが大変よく伝わり有意義であったとあり2日間に圧縮したワークではあったが効果的であったことを物語っている。なお、松浦家の抱える問題はその後「学び方習得ゼミ」において3回に亘るワークとして継続的に展開することで課題の重要性と広がりとに関する理解を深めた。3.実践ゼミ3年生を対象にしたゼミ活動のなかでの活動本学では従来から各ゼミにおいて活発なPBL型のプロジェクトが行われていたが、本格的な科目としての可能性を検討することを念頭において始めたのが本プロジェクトである。最終的にPBL型プロジェクトは2022年度より「地域ブランド創生プロジェクト」としてコース横断科目として開講することになったが、課題解決の実現可能性等を含めてプロジェクト運営のためのノウハウ蓄積を目的にゼミにおいてもオリーブに関する活動を実施した。実施した主な活動は2つである。一つはマッチング、二つ目はオリーブの栽培収穫の体験を通じてオリーブそのものへの理解を深めることとオリジナルのオリーブの商品化を検討することである。まず、マッチングについて述べておきたい。「湘南オリーブプロジェクト」の当初の目的は耕作放棄地問題の解決、プロスポーツ選手のセカンドキャリア開発、それに温暖化で不作が続くみかんの代替作物としてのオリーブ、これらを結びつけることで複雑な地域の課題を解決することにあった。これら3者を有効に結びつける役割を学生たちが担うこと、また3者のマッチングを学生たちが行うこと、そしてそれら一連の輪を湘南地域で拡大していくことで課題解決を目指した。そのためには、実際にマッチングの成功事例、第1号をプロデュースする必要があった。幸いにも眞壁潔氏のご協力に15


<< | < | > | >>