アニュアルレポート

地域創生・産学連携研究所は、経営学を主体とした地域創生に資する活動を展開します。 持続可能な社会を形成するうえで、地域社会の発展は不可欠です。そのアプローチには経営学、ICT活用、マーケティング戦略は特に重要な分野といえます。 当研究所では、キャンパスのある自由が丘や湘南をモデルに地域創生の成功モデルを構築し、日本社会での地域創生に貢献します。


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【昨年からの継続企画/ASAレターでのスイーツ育に関する情報発信】スイーツづくりを、子供の教育の機会にしようという辻口氏の思いを学生たちが具現化。ASA自由が丘様が発行されている情報誌ASAレターのスイーツ育コーナーを担当。スイーツの作り方やその段取り、ちょっとしたクイズがあり、すでにファンも多いとのこと。ホームページ上では動画でもスイーツの作り方が紹介されている。ASAレターでの情報発信学生の授業振返り振返りを確認したところ、「仲間のメンバーと協力することの大切さを学んだ」「だれか1人に負担をかけることなく、チーム活動に積極的に参加することができた」など、学生の多くが協働力を高めることができたという発言をしていた。また、厳しいスケジュールの中で、企画、交渉、営業、デザイン、実施までやり遂げることができた」しっかりと計画した上で、企画から実施まで着実にやり遂げることができた」といった実行力の向上を実感している学生も多い傾向にあった。さらに、「市場調査をして、その結果を上手く企画に取り入れることができた」「しっかりとした理由、意図をもって企画を提示できるようになった」といった発言もあり、学生たちの企画力の向上実感も散見された。その一方で、地域活性等に関する知識不足を実感した」変化する状況下で臨機応変に対応することができなかった」「企画のクオリティを高めるチャンスがあったが、思うように進めることができなかった」などの不足点も実感しており、実行はできたが、まだその内容は十分に満足できるものではないという意見も見られた。振返りからは、学生たちの高いモティベーションとこの授業にかける強い思いが感じられた。反省点と今後の課題学生主体の企画からスタートし、教員の指示の下で繰り返し修正をしながら実践へつなげていく。一般的な授業では味わえないなかなかタフな内容だったと思われる。このため、全体的には満足度が高いもののこの授業をとてもうまく活かすことのできた学生とできなかった学生の2極化が進んだのではないかと考えられる。学生の振返り等も踏まえて最後に課題を述べたいと思う。①この授業をうまく活用できない学生のフォロー強化②他の授業で学んだ理論やスキル(マーケティング戦略や収支計画など)を企画、実践の中で活かすように推進する以上2点である。特に後者は繰り返し修正を迫られる中で、直すことに精一杯になってしまい、その修正案がマーケティング目標にマッチしたアイデアなのか。採算性はあるのか。確認するゆとりもなく進められていると感じた。実践型の授業だから実行できれば良いわけではない。計画性をもって、学んだことを活かしながら遂行できるよう指導していくことが大切だと感じた次第である。10


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