アニュアルレポート

地域創生・産学連携研究所は、経営学を主体とした地域創生に資する活動を展開します。 持続可能な社会を形成するうえで、地域社会の発展は不可欠です。そのアプローチには経営学、ICT活用、マーケティング戦略は特に重要な分野といえます。 当研究所では、キャンパスのある自由が丘や湘南をモデルに地域創生の成功モデルを構築し、日本社会での地域創生に貢献します。


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・地域活性化に関する知識・来街者(消費者)の心理の把握・経営戦略、マーケティング、資金調達、SNSを活用した広告宣伝などの知識の活用・組織運営に関する知識修得、協働力の醸成・社会の方々との交渉力やコミュニケーション能力の向上などである。実践型授業への強いニーズが伺い知れ、実践を通じて上記のような知識やスキルを学び取りたいという気持ちが強く表れている。2020年度、2021年度と、コロナ禍のため、自由が丘のイベントが開催されなかった。このため実際のイベントを経験できなかったことは学生には気の毒であった。しかし受講生は後述のような自由が丘のビッグイベントに代わるプロジェクトの企画から実行を経験できた。これらは将来の就職活動や卒業後のための糧としては、成果があったと担当教員としては確信している。活動実績次に、2021年度の授業内の班ごとの企画・実施内容について簡潔にまとめる。授業の初めは各チームとも複数の企画を立てていたが、様々な理由によって、とん挫した企画もある。実現した主な企画は以下である。①朝日新聞ASA自由が丘様のご協力を得て、自由が丘の街を紹介する折込チラシを制作した。また大手アパレルメーカー自由が丘店のご協力を得て、「自由が丘の街を繋ぐ」というコンセプトのPOPを制作した。②自由が丘オフィシャルガイドブックの付属カレンダーを制作した。同カレンダーには自由が丘の店舗の創業日、特別セール日などを掲載。③12月18日、19日の2日間にわたり、ひかり街にARサイネージを設置し、来場者に洋服の着せ替えをバーチャルで体験していただくなどの嗜好をこらした。④SNSを活用して、「自由が丘イベントコラボレーション」授業の活動をインスタグラムで紹介していった。⑤来街者にしらかば通りでスクラッチをしていただく企画を立案。スクラッチの賞品として、しらかば通りのキャラクター「しらかばくん」のぬいぐるみ製作。⑥12月18日、19日の2日間、1000円以上お買い上げの来場者にお楽しみガチャをしていただき、景品が当たるという企画。⑦自由が丘南口商店の散策紹介およびグルメを紹介するインスタグラムによる宣伝を行う。⑧近隣の高校と協働で、自由が丘の街の清掃活動を行う(上半期のみ)。⑨広小路一番街のバス停(自由が丘駅入口)に、ネオン看板やフラッグなどを装飾し、来街者がバスを待っている間に楽しんでいただく企画。⑩「自由が丘の街はペットの街」という新味な切り口で、ペットショップの紹介サイトを制作。⑪朝日新聞ASA自由が丘様、自由が丘さんど様などのご協力を得て、島根県の梨とイチゴを使ったフルーツサンドを朝日新聞の折り込みチラシで販売した。以上であるが、これら11の企画の他にも、学生はその倍以上の企画案を立案した。しかし残念ながらコロナ禍のため、実現できなった。こうした企画は自由が丘の街へ出て参加するイベント企画には及ばないが、自由が丘の商店会の方々、また企業の方々から多大なご協力を戴き、実施しているものが多い。学生はこうした企画の実施から、多くのことを学べたと振り返りで回想している。それが以下である。学生の1年間の授業の振り返り授業の終了前に、学生にこの授業の成果と課題について総括してもらった。身についた能力や知識を複数書いてもらったが、代表的な意見を挙げると以下のような内容になる。まず1年間の授業を通して成果として数多く挙げられた能力は以下である。「企画立案力」「計画立案力」「課題発見力」「実践力や行動力」「臨機応変で柔軟な対応力」「仲間と協働して活動3


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