アニュアルレポート

地域創生・産学連携研究所は、経営学を主体とした地域創生に資する活動を展開します。 持続可能な社会を形成するうえで、地域社会の発展は不可欠です。そのアプローチには経営学、ICT活用、マーケティング戦略は特に重要な分野といえます。 当研究所では、キャンパスのある自由が丘や湘南をモデルに地域創生の成功モデルを構築し、日本社会での地域創生に貢献します。


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発刊にあたって地域創生・産学連携研究所は大学の付属研究所として2018年4月に新設されました。2021年度の当研究所の活動目的・内容は以下の4点から構成されています。まず本学経営学部に配当されている自由が丘の街との連携授業である「自由が丘イベントコラボレーション」「自由が丘スイーツプロモーション」「自由が丘コンシェルジュ」「石垣島-自由が丘ブランディング」という4科目間の授業情報の共有化を図り、お互いに利用できる授業運営ノウハウは相互活用し、授業の質の向上を図ろうということです。授業の質の向上には、受講生の能力や知識、スキルが受講してどう向上したかという検証も含まれます。これまでこれらの科目間の相互作用を意識してこなかった反省から取り入れました。第2が本学情報マネジメント学部におきまして、湘南ベルマーレ会長のお力をお借りして2022年度からの授業化を計画している「湘南オリーブをテーマにした地域・産学連携」プロジェクトの進捗状況について当研究所で共有し、参考となる運営ノウハウは活用していくという狙いです。第3が、本学の既述の代表的な地域・産学連携活動や個々の教員によるゼミや授業などでの活動を広く世間に知っていただくべく、HPなどを通じた広報活動を図っています。最後の活動目的は研究所の年間活動を年報にとりまとめることです。次に、2021年度当研究所年報は以下のような項目で構成されています。まず既述の自由が丘の街との連携授業科目の授業内容、受講生の成果と課題をまとめました。次に湘南キャンパスの「湘南オリーブをテーマにした地域・産学連携授業の準備状況」について掲載しました。3点目は、自由が丘の街の方で現在経営学部の兼任教員をお願いしている研究員お二方から「自由が丘の街と大学との連携活動」というテーマで寄稿いただき、自由が丘の街全体の活性化を俯瞰する内容を掲載しました。さらに社会人教育を担当する研究員からは、「自治体による地域連携活動の現状と課題」について寄稿いただきました。最後は東京大学大学院教育学研究科の両角亜希子教授と、当研究所長ならびに研究員との間で2022年3月に実施しました「大学の地域・産学連携活動と大学教育」をテーマにした座談会の記録を掲載しました。本件は、両角教授が指導されている社会人大学院生から、「本学の自由が丘との連携授業」のインタビューを受けたことをきっかけに実現したものです。以上のように2021年度の当研究所年報は、経営学部と情報マネジメント学部における代表的な地域・産学連携授業を中核に構成し、取りまとめました。当研究所の年報が無事に完成しましたのも、ひとえに多くの方のご協力があっての賜物です。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。産業能率大学地域創生・産学連携研究所長岩井善弘


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