2021年度 初年次ゼミリポート!【連載】

2021年度の初年次ゼミの様子をご紹介します!

第1回 初年次ゼミがスタートしました!

SANNOでは、1年次からゼミが始まります。ゼミで学ぶことは主に2つ。PBL(Project Based Learning:課題解決型学習)にチームで挑戦すること、社会人基礎力(発想力、論理構築力、思考力、企画力、問題発見・解決力など)を身に付けることです。
さらに初年次ゼミは、共に学ぶ仲間を見つける場所にもなっています。

今回の授業では、診断ツールを用いて自身の社会人基礎力を客観的に把握しました。そして、診断結果を元に自分の強みや弱みを分析し、どの力をどのように伸ばしていくのか、学修計画を作成します。ゼミの授業は全24回続きますが、なりたい姿を元に計画を立てることで、日々の学びの目的が明確になったようです。
SANNOの学びを体験し、毎週のゼミが楽しみになりました
中井 駿吾 東京都立小平高等学校出身

ゼミでは、課題に対してディスカッションをしたり、考えたことをプレゼンテーションしたりと、チームで学ぶ場面が多くあります。僕は、学生が主体的に学ぶ授業スタイルや、周りの人と一緒に学ぶ機会の多さに惹かれて入学を決めたのですが、さっそく想像通りの授業を体験でき、とてもワクワクしました。
また、社会人基礎力の診断を通じて、思わぬ自分の強みや弱みを発見できたので、今後は「客観的に物事を見られる」などの強みを活かして、グループディスカッションに取り組んでいきたいです。

第2回 ビジネスで遅れは許されない!「計画立案力」を高める

社会人にとって、「計画」はとても重要です。
昔から段取り7割、仕事3割などと言われ、計画・段取りが仕事の出来を左右します。
また、社会人は1つの仕事だけをしているわけではなく、いくつもの仕事に同時並行で取り掛かることが当たり前です。複数のプロジェクトを担当していれば、いかにそれぞれをスムーズに進めるかを考えなければなりません。

今回のゼミでは、「計画立案力」の重要性を理解し、どのように計画を立てていけばよいのかを学びました。
上司から与えられた条件(予算、ニーズ)を基に、イベントを企画し、
どのようなスケジュールで何を誰がやっていくのかをグループで検討し、プレゼンテーションを行います。
実際に細かに計画を立てていくと、作業者の能力を把握することや、仕事の量を適切に振り分けることなど、
今まで考えることができなかった部分にも気付き、視野が広がったようです。
仲間とともに学びを深め 、企画立案力を社会人レベルまで高めます!
深山 徳子 千葉県私立千葉経済大学附属高等学校出身

2回目のゼミでは、実際に、イベントの企画立案などを題材に、グループディスカッションで学びを深めました。
さまざまな意見から刺激を受け、「企画立案」に向けて、自分の考え方や視野が広がることに喜びを感じたと同時に、
もっと吸収していこうという意欲も湧いてきました。
さらに、仲間とともに企画を作り上げるプロセスの大切さも実感することができました。
SANNOの授業は、社会人基礎力を強化するためのプログラムが充実しているので、
自分の成長に向けて、これからも仲間と共に真剣に取り組んでいきたいです。

第3回 チームをまとめ、意思決定を行う力を磨く

ビジネスは一人で行うものではなく、様々な人と関わりながら、進めていくものです。
そして当然、それぞれが違った想いや考えを持っていて、それにより意見の対立が起こることもしばしば…。
ビジネスを円滑に進めるためには、チームの意見をまとめ上げ、全員が納得できる決定を行う必要があります。
そんな力を「統率力」そして「協働力」と呼びます。

統率力や協働力を磨くためには、他者との対話の中で、傾聴と質問によって相手の意見を引き出すこと、
そして自分の意見を正確に伝えるトレーニングが必要です。
今回のゼミでは、「コンセンサスゲーム」を用い、全員の合意を取って、意思決定する練習を行いました。
マーケティングの学びを活かして、コンビニ商品の売り上げランキングTOP5をチームで考えます。
より正確なランキングを予想するために、自分以外のメンバーがどのように考え、それは何故か問うことを意識し「合意形成」を行うことで、
単純に多数決で決めるのとは違い、より正確かつ事実に基づいた予想を立てることができました。
正解が1つではないビジネスの世界だからこそ、主観で物事を判断したり、よくしゃべる人の意見を採用したりするのではなく、
全員が納得できる「納得解」を導くことの重要性を実感したようです。
「ビジネスの難しさと喜び」を同時に理解しました
小林 珠宇 東京都立深川高等学校出身

文化やバックグラウンドによって考え方が違う。
わかっていたつもりでも、実際にやってみると、それらの意見をまとめて意思決定を行うことの難しさを痛感しました。
自分の意見をしっかり主張し理解してもらうこと、メンバーの意見を汲み取り理解すること、
これらを同時に行うことは簡単ではありませんでしたが、理解してもらえたとき、理解できたときの喜びは忘れられません。
気心の知れたゼミの仲間でもこれだけ難しいのだから、ビジネスの世界では「合意を形成」することはより難しいのだと思います。
4年後のその時に備え、今回できなかったことをできるように様々な授業でスキルを高めたいと強く感じました。

第4回 問題解決に必要なスキルとは?

ビジネスの現場では、成し遂げたい仕事の目標が高ければ高いほど、多くの問題に直面します。
その際は、なぜ問題が起きているのか情報を収集・分析し、解決策を考える必要があります。
社会人にとって、問題解決に必要なスキルである「情報収集力」「情報分析力」は欠かすことができません。

情報収集力や情報分析力を高めるためには、信頼性の高い資料を的確に集める力や、文脈を正確に理解しつつ、内容を論理的に捉える練習が必要です。
今回のゼミでは、「沖縄のサンゴ礁保全と持続可能な観光」をテーマに、チームでレポートを作成するワークを行いました。
単に文献を読んだ感想文を書くのではなく、テーマに関する調査や研究を行うためには、情報を的確に読み取り、グループで分析を深める必要があることを実感したようです。
多角的に物事を見る重要性に気づきました
三浦 好誠 神奈川県横浜市立南高等学校出身

これまでは、プレゼンテーションやレポートを作成する際、デザインや見せ方といったテクニックに注目しがちでした。
しかし、今回の授業を通じて、正確に情報を収集し、その情報を客観的かつ多角的に整理・分析した上で、アイデアや解決策を考えることが重要だと気づきました。その理由は、課題テーマや現状に関して、信頼性の高い資料を適切に集められるかどうかで、プレゼンテーションの質が大きく変わってくるからです。
これからは、Webページだけでなく、新聞記事や図書、論文なども活用し、情報を収集・分析するよう心がけたいです。

第5回 問題を課題解決につなげる力を養う

仕事上であらゆる戦略などを考えていくうえでは問題を課題解決につなげていく力を養うことが重要です。
今回のゼミでは、前回の「情報収集力」「情報分析力」に引き続き、問題解決力を強化するために必要なスキルとして「課題発見力」と「構想力」についての学びを深めました。
観光ビジネスモデルを実際に検討していくグループワークでは、「拡散志向」「収束志向」、「ブレインストーミング」や課題を整理するために使えるフレームワークである「6W2H」を活用しながら議論を深めました。時間等の制約条件下で目的を見失わずに、取り組むべき具体的な課題に絞り込み解決策を生み出す過程を実体験できたようです。
ビジネスプランの策定に向け、実効性の高い課題解決策を見つけ出す
櫻田 美咲子 千葉県私立昭和学院高等学校出身

今回のグループワークでは、観光ビジネスの問題点を整理し、課題に絞り込み、解決策を見つけ出すことに取り組みました。
授業で学習したプロセスで検討を深めると、自然と、ビジネスで実効性の高そうなプランを策定することができたことに達成感を感じました。グループで議論し、それぞれが洗い出した問題を、課題に収束させていく過程は大変でしたが、勉強になりました。将来仕事で協働していくうえでのベースにしたいです。同時に、時間内で課題にまで収束させるということの大変さも実感しました。議論に集中してしまい時間を忘れがちでしたので、今後は時間配分にも注意して取り組んでいきたいです。

第6回 ビジネス文書に求められる要素とは

社会人になると、自分が考えた企画書や、調査の報告書など、ビジネス文書を作成する機会が多くあります。そんなときに、どのような内容構成だと、読み手に企画の内容がしっかり伝わるでしょうか。また、自分の企画を認めてもらうにはどのような要素が必要でしょうか。

今回の講義では、「レポート」の正しい作成方法について学びました。
レポートとは、「1つの問いを立て、その問いに対する答えを客観的・論理的な議論によって示した文章」であり、感想文ではありません。そのため、「~思う」「~感じる」という語尾は使わず、データや自分以外の他の専門家などの研究結果など客観的根拠を示す必要があります。最初に設定した問いの答えを導くための前提となる「情報」と理由を支える客観的根拠を示すことで、正しいレポートが完成します。
レポートを正しく書く力は、皆さんが社会人になったときにビジネス文書を作成する力と直結しています。自分の意見だけでなく、調査結果を正しく報告し、それに基づいて企画を提案する、そんな力を身に付ける準備が整いました。
客観的な情報を伝えることの難しさを理解した
小寺 ひまり 飛鳥未来きずな高等学校出身

今回の授業で、自分の意見や感情を徹底的に排除し、論文や信頼性の高いデータに基づいて客観的事実のみを伝える文書を作成しました。今までは、「こう思う」「こう感じる」ということを文書の中にちりばめていましたが、それだけでは、報告書にはなりません。
気付いたら自分の意見が文書の中に入ってしまっていることもあります。ビジネスの世界では、事実に基づいて、仮説を立て検証する必要があります。そんなときに間違ったデータや思い込みが紛れ込まないよう、これからもレポート作成を通じて力を高めていきます。

第7回 プロジェクト成功のカギは「ガントチャート」の活用

グループとチームの違いは知っていますか?一般的に、グループは「同じ属性を持つ人々の集まり」、チームは「目的達成のために協力して行動する集団」と定義されています。
社会人になると、チームとして働くことが多くあります。では、人が集まるだけでなく、目的や目標を達成するために協働するには、何が必要でしょうか?

目標を達成するためには、必要な作業を分解し、役割分担、所要時間、予算やリスクなどを管理するプロジェクト・マネジメントが必要です。
今回の講義では、プロジェクト管理の手法でスケジュール管理を目的に用いられる「ガントチャート」の作成方法について学びました。
タスク(=仕事の最小単位)を可視化することで、各自が今は何に取り組むべきなのか、どのくらいの時間をかけていいかなどが一目で理解できるようになりました。
チームで大切なのはお互いを知ること
齋藤 汐里 静岡県沼津市立沼津高等学校出身

今までは、チームで協働する際に、何となく役割を決めて動き出すことが多かったですが、それでは期限に間に合わなかったり、タスクに抜け漏れが発生したりしていました。
今回の講義では、ガントチャートの作成方法を学んだので、タスクを可視化しスケジュール管理を徹底したいです。
また、タスクを分担する際は、メンバーの強みや弱みを把握した上で割り振り、一人ひとりの強みを活かしたチームを創るよう心掛けたいです。

第8回 持続可能な開発目標 (SDGs)に対応するビジネスプランの企画立案にチャレンジ!

SANNOでは、学びを深化していく過程に、PBL(Project Based Learning)を取り入れています。
実践的な課題に、グループ単位で試行錯誤しながら取り組む中で、学習した内容がさらに定着し、今後の発展的な活用につながるからです。

今回学生に与えられたPBL課題テーマは「SDGsの時代にふさわしい魅力的なエコツアーを考える」です。
SDGsは2015年9月25日の国連総会で、「持続可能な開発のために必要不可欠な、向こう15年間の新たな行動計画」の中で示された「17の世界的目標と169の達成基準」です。
1年次に、世界が注目する重要課題にチャレンジすることになります。また、この2か月間で学んできた「社会人基礎力」習得の成果を発揮する場ともなります。
今回含む全5回の授業を通じて、段階的に調査や議論を進め、解決策のプレゼンテーションを形づくります。

早速、グループ毎に、情報の収集・調査➡整理・分析➡解決すべき課題の設定のタスクに着手しました。
若く柔軟な頭脳から、どのようなSDGs対応の企画が産み出されるのか、乞うご期待ください。
最先端の課題に取り組めることへのワクワク感がすごい!
河前 太樹 静岡県沼津市立沼津高等学校出身

楽しみにしていたPBLがスタートしました。発表の題材が、SDGsという世界が注目する重要課題の視点を踏まえたエコツアー企画になったことにもワクワク感でいっぱいです。これができるからSANNOに入学を決めたのです。

高校ではこのような実践的なプロジェクトはなかったので、7月のプレゼン発表に向けて真剣に取り組んでいきたいです。
さらに今回、グループのリーダーになりました。意識したいことは、全員が発言をし、様々なアイデアを集結する場づくりです。まずは自分が積極的に話し、そして聞くことからスタートしたいと考えます。
また、現時点で、計画を立てる力、問題や課題に気づく力、リスクを洗い出す力などの力量に不安がありますので、意識して強化していきたいと思います。

第9回 エコツーリズムを紐解く

前回のゼミから、SDGsの時代にふさわしい魅力的なエコツアーの企画立案に取り組んでいる1年生は、まずは世界中のエコツーリズムの成功事例や失敗事例の分析を進めています。
成功している要因や、失敗してしまった要因を分析すると、そこに共通点が見えてきます。

それらの分析結果をもとに、どのような地域で、どのような施策を講じれば「観光を楽しみ経済に貢献すること」と「自然や文化の保護・啓蒙」が両立できるかを検討します。
これから、経営学部の他の授業で得た知識を活用し、より具体的な企画へと昇華させ、7月上旬に行われる全体発表会での優勝を目指します。
すべての学びが1つに繋がっています
笠原 あかり 愛知県私立聖霊高等学校出身

課題が発表された時は、今の私たちにできるのかなと感じました。
しかし、取り組んでいくうちに他の講義で学んだことを活かせば、超えられない壁ではないというのが今の感想です。ゼミや他の授業を通して着実に成長していることを実感しています。

1つのことが決まっても、深く考えていくと矛盾が発生し、何度も白紙に戻りました。その度に、ここまで深く考えなくても、と妥協したい気持ちも生まれますが、誰もが感動するような企画を立案して、優勝したいという想いがチームを奮い立たせてくれています。
大学に入ってたった3か月でここまで本気になれる授業に出会うことができ、毎日が充実しています。

第10回 PBLプレゼンテーションに向けて企画を検討!

前回の授業に引き続き、ゼミ生は「SDGsの時代にふさわしい魅力的なエコツアーの企画立案」に取り組んでいます。
初年次ゼミでの様子と期待
経営学部 教授 横溝岳

PBL課題が発表されて以降、ゼミ生はとても熱心に取り組んでいます。良い点は、グループ内で、何を・誰が・いつまでに行うかを計画立案しで取り組んでいることです。入学時のグループワークでの行動から大きく成長しています。また,授業の時間だけでなく、授業外の時間でもオンライン会議システムを使ってグループワークを行っているようでとても感心しています。
一方で、授業中にパソコンで長時間にわたり、次から次へと情報を検索しているゼミ生の姿が何度か見受けられました。多くの情報を集めるのは大切ですが、そこに正解があるわけではありません。
情報を読み解き、情報を比較し、そして情報の意味を見出す必要があります。そこに斬新なアイデアにつながるヒントがあり、企画の面白さがあります。楽しみながら、粘り強く取り組み、ワクワクするような企画を期待しています。とができ、毎日が充実しています。

第11回 ゼミ内プレゼンテーションに向けて

約1か月取り組んできたPBLもいよいよ大詰めです。1年生は、来週の発表に向けて最後の準備を進めています。
基礎ゼミにはSA(スチューデント・アシスタント)という2年生の先輩がサポートとして参加しています。先生だけではなく、距離や感覚の近い先輩から様々なアドバイスがもらえるのも基礎ゼミの魅力です。
アドバイスをすることで自身のレベルアップにも繋がる
青木 杏那 神奈川県立秦野曽屋高等学校出身

現在1年生は、ゼミ内発表に向けて授業内だけでなく、授業外でも時間を使って施策の検討を進めています。必死に頑張る1年生の姿を見て、私もなんとか貢献したいという想いでアドバイスを行っています。
1年生にアドバイスをする中で、まだまだ私の理解が追いつかない分野について勉強を始めたり、昨年度履修していた講義をSAとして聴講することで、さらに理解が深まったりと、SAの経験を通じて、さらに自分が成長していることを実感しています。
自分のゼミの1年生が優勝することが何よりうれしいですが、他のゼミの1年生からはどんな施策案が出てくるのか、今から待ち遠しいです。じながら、より深い議論を行っていきたいです。

第12回 PBLプレゼンテーションを実施!ゼミ代表が決定

約1か月にわたり「SDGsの時代にふさわしい魅力的なエコツアーの企画立案」に取り組んできた学生たち。いよいよ今回、ゼミ内プレゼンテーションの日を迎えました。
各チーム、農業体験を通じて食の大切さを学ぶツアーや、海や陸の豊かさを守る取り組みについて知れるツアーなど、これまでの授業で得た知識を総動員した企画を発表しました。

今回の主な審査基準は、①エコツーリズムの事例研究の結果を企画に反映できているか、②企画したエコツアーは「集客が見込める新規性」と「自然や文化の保護・啓蒙」が両立しているかの2点。
これまでに行ってきた事例研究から「優れたエコツアーの判断基準」を導き出せたチームは、より実現性の高い企画を立案することができたようです。
審査の結果、ゼミ代表に選ばれたチームはゼミ対抗プレゼンテーションに出場します!
チームで探る!優れたエコツアーの定義とは?
高坂 琴音 静岡県立御殿場南高等学校出身

私たちのチームは「鹿児島県の竹を活用したエコツアー」を提案しました。
世界中いくつもの事例を調査する中で、魅力的なエコツアーを企画するためには、参加者だけでなく、開催する地域にとってもメリットがあることが重要だと考えました。
企画にあたっては、実際にツアーを行った際にその地域の環境保全に貢献できるか、経済効果が見込めるかということを検討しつつも、ただのアイデアではない実現性にこだわりました。
今回の企画立案を通じて、過去の事例から学びを抽出することが、企画立案の指針になることを学びました。

そして、どのチームもクオリティの高い発表を行っていた中で、ゼミ代表に選ばれたことはとても嬉しかったです。応援してくれているゼミの仲間のためにも、ゼミ対抗プレゼンテーションで優勝したいです。

第13回 前期の学びをフルに活かす!1年次PBL代表発表会

前回の基礎ゼミで各ゼミの代表となった学生が、代表発表会に挑みました。 前期の授業で学んだマーケティングの視点や、様々な文献を調査し見つけた新規性の高いアイデアが発表の中に盛り込まれており、4月より格段に高いレベルで発表が行われました。 入学してまだ3か月ほどですが、自分たちの成長を強く実感しているようです。
勝って兜の緒を締めよ!まだまだ挑戦は続きます。
関口 彩奈 神奈川県私立横須賀学院高等学校

第2回のPBLで私たちのチームが優勝できたことを本当にうれしく感じています。
4月のアイデアベースの企画とは違い、前期の授業で学んだ知識をフルに活用したり、先生方にヒアリングを行い必要な要素を抽出したりと、今までの自分たちでは考えられないほど緻密に計画を行ってこの日を迎えました。
優勝という評価をいただけたことは嬉しかったですが、それと同時に他のゼミの学生のレベルも格段にあがっていて、後期で総合優勝を果たすためにはこの後も気を抜かず努力を続けなければならないと強く感じています。

第14回 前学期最終回!振り返りを実施

前学期の初年次ゼミでは、「社会人基礎力」という社会に出たときに必要な力を身に着けるための学びを行うと共に、課題解決型学習(PBL)に取り組んできました。 今回の授業では、前学期での経験と学びを今後の学修につなげるため、学生一人ひとりが振り返りを行いました。 学生からは「PBLを通じて情報収集力が身に付いた」「仮説を立ててから検証することが重要だと学んだ」「物事を多角的に捉えられるようになった」といった声が挙げられ、この4か月で多くの成長を実感しているようでした。一方、「傾聴力が足りなく、相手の意見を上手く引き出せなかった」「根拠を数字で表すのが難しかった」など、PBLを通じて自身の課題も明確になりました。 自身の強みと課題を認識することで、今後取り組むべきことやなりたい自分の姿が明確になったようです。
経験を成長に繋げられるかは「振り返り」が重要だと気付きました
小辻 ひなの 埼玉県立不動岡高等学校出身

これまでに2回PBLに取り組みましたが、その経験を成長に繋げられるかは「振り返り次第」ということを身をもって感じました。
私達のチームは、秩父多摩甲斐国立公園を活用した日帰りエコツアーを企画しました。しかし、ターゲット設定や収益の算出などは行っていましたが、他のエコツアーとの差別化や集客が見込める新規性には欠けていました。
他のチームの発表を聞いたり、振り返りを行ったりする中で、企画の実現性を高めるためには3C分析やSWOT分析など他の授業で学んだ分析フレームを活用し、さまざまな角度から分析することが重要だと気付きました。
前期の授業を通じて気づいたことや学んだことを、今後の成長に繋げていきたいです。

第15回 後期も基礎ゼミがスタート!

夏休みも明け、後期の基礎ゼミがスタートしました。
前期の基礎ゼミは大学生のスタートとして、大学の学びをよりスムーズに吸収できるよう、大学生としての基本能力を習得してきました。
後期の基礎ゼミでは、前期の学習成果をもとに、社会人になる4年後を意識できるような内容の学習が始まります。
前期よりもよりレベルの高いPBL(課題解決型学習)へのチャレンジが待っていることもあり、休みボケも無く、学生たちからは迸る学習意欲が感じられました。。
前期の悔しさをバネに、必ず結果を掴みます
森田 美香 神奈川県私立麻布大学付属高等学校出身

前期のPBLでは、学びを十分に実践することができず、悔しい想いをすることになりました。
後期のPBLで必ず代表になって、自身が策定したプランを評価してもらいたいという強い気持ちがあります。
夏休みもこの授業に焦点を当て、経営学だけでなく様々な学習を行いました。
基礎ゼミのメンバーの顔を1か月ぶりに見ることができてうれしい気持ちとともに、絶対に負けるものかという克己心も湧いてきました。
プロセスはもちろん重要ですが、後期は結果を求めて、妥協無く基礎ゼミに取り組みます。

第16回 企業の財務状況を分析し、課題を発見する

基礎ゼミ2~5週目では、企業・業界を分析し、その企業が抱える課題や、成長可能性を発見することを目的にレポートを作成します。
ただ単に調べたことを記載するのではなく、取得した情報の正確性を精査したり、レポートにおいて必要な情報かどうかを判断したりします。
その過程で、その企業に足りない要素や、財務状況から見る成長可能性について検討し、レポートとしてまとめていきます。

レポートをまとめる上で重要な考え方が、「解釈」と「考察」を分けて記述することです。
「解釈」は、データやソース情報から読み取れる事実について記述します。
一方「考察」はその解釈から、自分の考えや今後の見通しについて記述するものです。
これらを混同してしまうと、事実の中に自分の考えや、バイアス(偏見)が入り込み、事実とは異なる結果を生み出してしまいます。
レポートは自分の研究結果をまとめるだけでなく、そのレポートの読み手もまた、そこから自身の考えを持てるということに意味があります。
都合の良い誘導をしてしまうと、レポートとしての意味が薄れてしまうことになります。
学生は自身のレポートを相互に評価し合い、互いのレポートの課題や進捗について指摘し、より練度の高いレポートを仕上げました。
「事実」に自分の意見が入っていないか考える
下斗米 けや希 神奈川県立大和西高等学校出身

約1か月をかけて、1つのレポートの作成に取り組みました。
すぐに完成するだろうと高を括っていると、あふれる情報のソースの正確性を調査したり、調べてわかったことから新たな疑問が生まれ、さらにそれを調べる必要があるなど、取り掛かってみると、1つの文章を完成させるのに何時間もかかっていました。
業界の市場規模や企業の財務分析の方法など、身についたことは多いですが、何よりも正しい情報を正しく解釈し、正しく考察する難しさを理解することができました。
そして、そのように精査された情報でなければ、世の中に発表してはいけないという研究倫理について理解することもできました。
次週から、1年生の集大成とも呼べる石垣島PBLがスタートします。
奇抜な発想やアイデアに目が向きがちですが、正しい情報を正しく理解してもらい、自身の考察が正しいのだと信頼してもらえる企画を考えることが私の一番の目標です。

第17回 後学期PBLがスタート!

初年次ゼミの集大成となる後学期PBLがいよいよスタートしました。発表された課題は、「石垣島のサンゴ礁保全活動の資金をクラウドファンディングで集めるためのコンテンツ提案」。石垣島のNPO法人夏花では、サンゴ礁保全を目的に「月桃」の植樹を行っており、学生はこの活動を持続的に行うための資金をクラウドファウンディングで集めるための提案に挑戦します。提案までに与えられた期間は、約1カ月。各チーム、発表に向け、これまで他の授業で学んできた経営学の知識とスキルも総動員し、この課題に挑みます。
前学期の悔しい想いを胸に、今度こそ納得のいく提案を行いたい
市川 皓也 東京都立豊多摩高等学校出身

前学期のPBLでは、どのようにプランを組み立てるか、分析するためにはどのような手法があるのかなど、理解が浅い状態で企画案を作成し、自分が納得できる提案とは言えませんでした。また、提案までのスケジュール管理もできていなかったと後悔しています。そこからの数カ月で、提案に必要な経営学の知識やマーケティング分析の手法も学び、使える知識が格段に増えました。身につけた経営学の知識とスキルを使い、今度こそ自分が納得でき、また夏花様にも満足してもらえる提案を行いたいです。

第18回 知識は役立ててこそ意味がある

いよいよはじまった後学期のPBL。
前学期のPBLでは情報収集にも手間取っていた学生達ですが、これまでの授業で数多くの調査を行った経験を活かし、チームで分担しながら、多様なソースから情報を収集できるようになっていました。情報収集の姿勢からも、これまでに学んだ知識を活用できている様子が伝わってきました。
また、企画がアイデアベースにならないようにするため、社会情勢や競合他社の調査も行うなど、外部環境の分析も積極的に実施。顧客から選ばれるための「戦略」を立てるための挑戦が続きます。
成功事例から探る!人の心を動かすコンテンツとは?
見留 有紀 東京都私立東京高等学校出身

前学期のPBLは、何から手を付けたらいいのかが分からない状態でした。
しかし今回は「ゴールに達するまでに何をする必要があるのか」ということが分かっていたので、動き出しはスムーズでした。
今回のPBLのゴールは、クラウドファンディングを使い、サンゴ礁保全のための支援金を集めることです。まずは成功事例を元に、どのような企画を立てたらターゲットの心を動かすことができるのか、“成功の定義”を見つけ出したいと思っています。
プレゼンテーション本番まで、課題に対しさまざまな視点で考え、自分達なりの提案を作っていきたいです。

第19回 クライアントのニーズを掘り起こす

課題を解決するにあたって重要なことは、クライアント(依頼者)が何を求めているかということを正しく理解するということです。
今回の課題では、「サンゴ保全活動のためのクラウドファンディングの成功」が目的となっていますが、
クライアントはただお金を集めたいのではなく、環境問題が身近なものであること、海を守ることの意味などを正しく理解してほしいという
利益だけではない目的をもっています。
これらの趣旨を正しく理解せず企画をしてしまうと、クライアントから評価される企画にはなりません。
学生たちは闇雲にお金を集める方法を模索するのではなく、正しい意識から活動に協力をしてもらうにはどのような施策が有効かチームで検討を重ねていました。
正しく趣旨を理解して、プラスワンを達成する
籾山 浩輝 神奈川県立海老名高等学校出身

今回の課題を聞いた時、まずは「お金を集めるにはどうすればよいか」ということばかりに目を向けていました。
しかし、クライアントからの課題説明をよく見直してみると、お金をたくさん集めるということが目的ではなく、
サンゴの保全活動への意識を高めたいというニーズがあることがわかりました。
経営学というのはただ商品を売ることや、利益を得るためにあるのではなく、人々の想いを正しく実現すること、
その言葉や依頼に眠る本当の課題は何なのかを掘り起こせる未来の社会を築くためのツールであることが
よく理解できました。
残りの時間は長くはありませんが、可能な限りクライアントの意思を達成できる企画を作成してみませす。

第20回 ターゲティングの重要性を知る

ターゲティングはマーケティングの起点となるもの。ターゲット設定を誤ると、その後の戦略も間違った方向に進んでしまいます。クラウドファンディングを活用し資金を集める、という今回の課題において、「誰に」「何を」訴求するかということは非常に重要なポイントとなります。
ターゲット設定が曖昧なまま進めているチームも多く見受けられた中、今回「ターゲティングの重要性」について学んだ学生達は、早速STP分析などのマーケティング手法を活用し、「誰に」伝えるのか定めました。これまで漠然としていたターゲットを明確にしたことで、提案内容や映像コンテンツの見せ方など、アプローチ方法も明確になりました。
ターゲティングによりチームの目指す提案が明確になった
二川 勝太朗 東京都立世田谷総合高等学校出身

スケジュール通りに進められなかった前学期PBLの反省点から、後学期は、完成までのタスクを洗い出し、メンバーの役割を明確にして計画的に準備を進めています。プレゼン資料の作成に加え映像コンテンツの制作もあり、メンバーは自分の担当を精一杯準備していますが、なかなかチームの目指す方向性が共有しきれていない部分を課題に感じていました。今回、改めてターゲットを明確にしたことで、チームが「誰に」「何を」伝えるかについて共有できたことが大きな収穫です。残り2週間、チームの目指す提案をメンバー全員の力で完成させたいです。

第21回 企画の実現性を高める

企画を実現するためには、クライアントに情報を効果的に伝達し、「この企画を実現することで現状の問題が解決する」と思ってもらう必要があります。
そして、一連の情報に説得力を持たせるために外せないのが、数値やデータといった具体的な裏づけです。
学生たちは「クラウドファンディング成功のためのコンテンツ提案」という課題に対し、成功すると考えた裏付けとなる数値やデータが抜けもれなく揃っているか、確認を行いました。
約1か月にわたり取り組んできたPBLも、いよいよ次週が発表です。
活用できる知識が増えました
君塚 紅那 千葉県私立国府台女子学院高等学校出身

後学期になり、活用できる知識が増えてきたことを実感する場面が多くあります。
例えば、チームでどのような施策が有効か検討をする際には、ゼミで学んだ知識はもちろんのこと、「大学の授業で学んだこの内容を活かそう」「根拠となるデータはこのリソースから探そう」などと考えられるようになりました。
これは、前学期のPBLで学んだ内容を上手く活用することができず悔しい経験をしたことを機に、「後学期では絶対に良い企画を作りたい」という強い気持ちを持ちながら学んでいたからこそ、身に付いたのだと思います。
残り1週間、チームで知恵を出し合って、クライアントのニーズに合致した企画を完成させたいです。

第22回 ゼミ内プレゼンテーション&全体発表会が開催!

2か月取り組んできた1年次PBLのゼミ内プレゼンテーションが行われました。
各ゼミの中でそれぞれのチームがプレゼンテーションを行い、ゼミ代表を選出します。
各チームに与えられたテーマは全く同じですが、それぞれ出てくる施策案は、全く色の違うものになりました。
用意してきたデータや、アイデア発想、解決法の視点にオリジナリティがあり、
4月のアイデアコンテストと比べると、経営学的な観点が盛り込まれ、どれも実現性や効果の高い案ばかりでした。

そして、ゼミ代表に選ばれたチームは、12月15日(水)に行われた、全体発表会でプレゼンテーションを行いました。
22ゼミの中から、1ゼミだけが選ばれる最優秀賞を目指し、クライアント、経営学部の教授たちに自分たちの案を発表します。
どのゼミの代表者も選りすぐりの案ばかりで、選考する側も難しい発表会となりました。
最終的に最優秀賞を獲得したゼミの案では、実現性のみならず、
継続的な支援と、明るい未来への希望を感じる案であったことが評価されました。
初年次ゼミでは、コンテストを開催して終わりではなく、次週以降、しっかりと自分たちの施策を振り返ることで
何が良く、何が悪かったかを明確にし、2年次以降のコンペティションでの活躍につなげていきます。
仲間の活躍を嬉しく思うと同時に、悔しさもあります
奥山 結月 神奈川県立川崎北高等学校出身

この数か月、初年次PBLで勝ち抜くためにメンバーと一緒に多くの時間をかけて努力を続けました。
結果としては僅差でゼミ内代表になれず、全体発表会を見守ることになりました。
私のゼミが全体発表会で最優秀賞を獲得したとき、同じゼミの仲間が選ばれて嬉しい気持ちと同時に、
あそこの場に自分が立てなかった悔しい気持ちが同時に湧いてきました。
ただ、この後、自分の取り組みを後悔しているだけでは何も学びはありません。
次週から、しっかり自分のやってきたことを振り返り、次にチャレンジするPBLでは
絶対に誰にも負けないように正しい方向へ努力を重ねていきます。
大学でこんなにも悔しい気持ちになれたことは、自分を奮い立たせる、貴重な機会だったと感じています。

第23回 課題を洗い出し次のステップへ踏み出す

各ゼミの代表チームによる「ゼミ対抗PBL発表会」を終え、今年度の後学期PBL最優秀チームが決まりました。約2か月、全力で課題に取り組んできた学生達の取り組みも一区切りとなります。今回は、今後の学びにつなげるため、各々がチームの中で達成できたこと、できなかったことを整理しました。
学んだマーケティングの知識がPBLという実践の場で使えるレベルとなったこと、前学期と比べグループワークでのリーダーシップが飛躍的に向上したことなど、数多く達成できことが挙げられた一方、チーム内の目的意識の共有やスケジュール管理の問題など、多くの課題も出ました。各々の成果と課題を改めて洗い出した学生達。明らかになった課題を2年次で向上すべき点として認識し、次のステップへと踏み出しました。
前学期からの成長を実感 知識とスキルを身につけもっと多くの役割を担いたい
若菜 駿亮 東京都立目黒高等学校出身
(後学期PBL最優秀チーム)

前学期、遠慮して主体的に活動ができず、チームで取り組むためのディスカッションができなかったことが悔しく、自分の中での大きな課題と感じていました。後学期のPBLでは、ディスカッションでは班員の意見を逐一メモし、メンバーの貴重な意見をその場限りにしないよう、自分から議論を推進しました。また、授業で学んだ目標設定や議論を進める手法を実践し、議論では毎回課題と目標を設定。プレゼンに向け、チーム全員の力が最大限に高まるよう努力しました。チーム一丸となって取り組み完成したプレゼンに自信はありましたが、全体発表で最優秀賞に選ばれた時は本当に驚きました。
今回の授業で、改めて後学期PBLについて振り返った時、最優秀賞を受賞できたものの、資料の作成や分析など、優れたチームメンバーがいたからこそ達成できたことも多く、私自身はマーケティング分析や資料の作成など、身につける知識・スキルまだまだ多くあることに改めて気が付きました。チーム内でどんな役割も担えるよう、2年次以降も、実践的な学びを通じて多くの知識・スキルを吸収していきたいです。

第24回(最終回) 目標達成に必要な「モチベーションコントロール」を高める

ビジネスの現場で安定した成果を出し続けるためには、心のコントロール、モチベーションの維持が重要となります。
ストレスがかかる状況下でも前向きに仕事に取り組む力ことができれば、自分自身のパフォーマンスだけでなく、周りのメンバーにも良い影響を与えられます。ただ、「前向きに取り組もう」と思っても、なかなか思い通りにいかないこともありますよね。

今回の授業では、ストレスやプレッシャーがかかるような状況での自分の行動を振り返り、モチベーションが下がる要因を分析しました。
モチベーションが下がるパターンに対し、あらかじめ対処法を用意しておくことで、パフォーマンスの向上を目指します。
先延ばししてしまう理由を探る
澤田 哲志 埼玉県私立春日部共栄高等学校出身

授業の演習では「先延ばし」を題材に、なぜ先延ばしをするのか、先延ばししないためにはどうしらたいいのかチームで検討しました。
その結果、目標設定を誤るとうまくモチベーションが上げられず、先延ばしに繋がることに気づきました。あいまいな目標では、具体的に日々何をするべきかわからず、モチベーションが下がってしまうのです。
また、努力や工夫をしなくても達成できそうな目標ではワクワクできません。
今後、目標を設定する際には「具体性」「達成可能性」を意識していきたいです。