コンテンツビジネス

  Mission! 
ダンスカンパニー DAZZLE※1の若者ファン獲得のための企画を考えよ!

Lecture|この授業のポイント

プロデューサーの仕事を体験し、作品をビジネスとして成立させる方法を学ぶ。

<コンテンツビジネスとは>
この授業で体験するのは、プロデューサーの仕事です。プロデューサーとは、作品をビジネスとして成立させる方法を考える人。それは、より多くの人が「面白い」、「お金を払ってでも見たい」と思えるような演出をすることです。
<この授業で身につくチカラ>
■プロデューサーの手法
■プレゼンテーション力
■発想力
■企画力
■多角的な思考力
<授業のプロセス>
コンテンツビジネス授業の流れ
step1
課題の提示
●【課題】ダンスカンパニーDAZZLE※1の若者ファン獲得のための企画を考える
●提案先:株式会社キョードー東京※2
step2
企画案の考案
【考案にあたっての課題】
●DAZZLEの芸術性・世界観を損なわない
●若年層にアピールする企画を考える
●ターゲットを明確にした上で成功の根拠を示す
step3
企画案の分析・再考
●クライアントとイベントの主役、会場提供者のニーズは満たされているか
●考案にあたっての課題がクリアできているか
step4
イベント企画を提案
●株式会社キョードー東京へイベント企画を提案
※1 DAZZLE
「すべてのカテゴリーに属し、属さない曖昧な眩さ」をスローガンに掲げる独創性に富んだ作品を生み出し続けるダンスカンパニー。
(DAZZLE Official Website:http://www.dazzle-net.jp/about.html より引用)
※2 株式会社キョードー東京
日本を代表するイベントプロデュース会社。1966年のビートルズ来日公演を主催。音楽イベントの会場として日本武道館を初めて使用した会社として注目を集めた。

<コンテンツビジネス企画書>

Report|学生の声

DAZZLEの芸術性と調和するロケーション&シーンを大切にしたかった

(高橋大斗 情報マネジメント学部 神奈川県立上鶴間高等学校出身)
企画を考える際に最も重視したのは実現性でした。そのためには、全ての関係者にとって納得感の高い企画を考える必要があると思いました。私たちのチームは、この企画の関係者として、3者を想定しました。まず、直接的なクライアントであるキョードー東京様とイベントの主役であるDAZZLE、そして会場提供者です。そして3者のニーズについて考えてみました。キョードー東京様はイベント主催者ですから、ビジネス性は欠かせません。DAZZLEは芸術性を重んじる個性派ダンスカンパニーとしてのイメージを大切にしたい。会場提供者に対しては、使用条件を満たすことだと考えました。
まずDAZZLEの公演に相応しいイベント会場をと考えました。芸術性、文化性の高さという点でまず思いついたのが、博物館と美術館でした。さらに感動を演出するためにステージはランウェイスタイルにしたいと思いました。そこに話題性とインパクトを加え着目したのが、新幹線開通で盛り上がる金沢市でした。古都金沢の伝統美は、DAZZLEの幻想的なダンスとも相性が良いのではないか?さらに旅行という非日常性と組み合わせることで、DAZZLEが印象付けられるように思いました。観光客誘致で盛り上がる金沢市のメリットも考慮しました。ダンスと伝統美の融合をテーマに会場候補を探し、石川県金沢21世紀美術館を見つけました。こうして和とダンスを融合させたファッション性、芸術性の高いDAZZLEのイベント提案に至りました。

この授業の魅力は、プロフェッショナルの方々が関わってくださることです。面白くなくてはダメ、でも面白いだけでもダメなんです。だからこそ必死になれるし、やりがいもある。最後に出来上がった企画書は、とてもシンプルになりましたが、ここに至るまでにはかなりの時間を費やし悩み、調査も行いました。発想力とビジネス性、多様な視点が学べた貴重な体験になりました。