Bリーグの観客動員アップを目指す!~スポーツマーケティング・リサーチ~

プロバスケットボールの試合を「アフター5を楽しむ社会人」で埋めるには?

「水曜の観客動員数アップ」が課題
自分が大好きな“スポーツ”と大学で学んでいる“マーケティング”。この2つを掛け合わせて何が実現できるのか?と、疑問に思ったことが「スポーツマーケティング・リサーチ」を履修した理由でした。
この授業の特徴は、プロバスケットボール・チーム「横浜ビー・コルセアーズ」とのコラボレーションという点です。チームが抱える課題に対して、学生が提案し、実際に実現する可能性もあります。
授業では、初めにBリーグを取り巻く現状や、他チームのプロモーション事例など、基礎知識を学びました。そのうえで「横浜ビー・コルセアーズ」が抱える課題の一つが、水曜の試合の観客動員数アップであるということが分かりました。
仕事帰りの社会人をターゲットに「アフター5の新しい楽しみ方」を提案
私たちのグループは、実際に水曜の試合を観戦し、スタジアム周辺のリサーチを行った結果、特に空席が多い指定席エリアのチケット販売促進を目標に掲げ、仕事帰りの社会人をターゲットに「アフター5の新しい楽しみ方」を提案することにしました。

提案した企画の一つが、スタジアム内での“居酒屋”の運営です。私たちの調査で「水曜は、金曜の次に仕事帰りにお酒を飲んで帰る社会人が多い」「平均消費単価は3,000円」ということが分かったからです。
また、プロモーション施策として、SNSでの拡散を狙い、樽をモチーフにした特製生ビール用ジョッキなどを提案しました。中でも評価をいただいたのは、チームのマスコットキャラクターをあしらったドリンクカップに、特性スリーブをつけることで、キャラクターの表情が変化するようにデザイン加工するという企画です。実現性の高いアイデアとして、現在、製作を検討していただいています。
スポーツの発展にマーケティングは欠かせない
この授業を通して、フィールドリサーチの重要性を再認識しました。今回の提案では、ターゲットである仕事帰りの社会人の日常生活まで視野を広げ、リサーチしたことで、発想が膨らんだからです。 また、スポーツの発展にマーケティングが欠かせないということも実感しました。 最近では、ラグビーや東京オリンピックなど、スポーツの話題が事欠きません。ですが、一時のムーブメントではなく、ビジネスとして成功させることが重要であり課題です。 コアなファンを増やすことはもちろんですが、スポーツ観戦を一つのイベントとして楽しむライトなファンをいかに増やし、ファンのすそ野を広げるか?という点で、マーケティングが大きなカギを握ります。この授業で学んだことを様々な分野で活かしていきたいと思います。

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東 奈那 経営学部2年
東京都立上水高等学校出身