SAの活動を通して気づけたグループワークの本質

後輩をサポートすることが、自己成長につながる

渡辺 果林 経営学部2年 宮城県私立聖ウルスラ学院英智高等学校出身

1年生のグループワークをサポートする

SANNOでは、全ての1年生が初年次ゼミに所属し、チームプロジェクトを体験します。このプロジェクトでは、企業や組織の方々から与えられた課題に対し、1年生たちは5〜6人でチームを構成、施策づくりとプレゼンテーションを行います。しかし1年生たちは経営学もグループワークも初心者ですから、プロジェクトを円滑に進めるためには、サポート役が必要になります。
その役割を担うのが、上級生が務めるSA(Student Assistant)です。1年生の身近な相談役として、プロジェクトのスムーズな進行を促すフォシリテータとして年間を通して初年次ゼミに携わります。

「挑戦する価値がある」先輩の一言に勇気が湧いた

昨年は、私自身が初年次ゼミを体験し、私たちを堂々とサポートする先輩たちを見て「来年は、私もSAをやりたい!」と憧れを抱いていました。しかし、2年生になって声がかかると、「自分にできるだろうか?」と、最初は躊躇しました。SAは課外活動であり、時間的な拘束も長いため、学業や生活との両立ができるのだろうか?と不安だったのです。
先輩に相談したところ「成長できるから、絶対挑戦するべき」と答えが返ってきました。先輩の言葉に勇気が湧いたとともに、「挑戦するためにSANNOに進学する」という高校時代の志望動機を改めて思い出し、SAへのチャレンジを決意しました。先生や先輩、職員の方々など、迷った時の相談相手が身近に大勢いる。それもSANNOの魅力だと思います。

グループワークの本質は、多くの意見に触れ、考え抜くこと

1年生のグループワークをサポートするうえで大切にしたのは、なるべく多くの意見が出るように雰囲気作りをすることでした。多くの意見に触れ、その中で合意形成をしていくプロセスこそが、グループワークから得られる重要な学びだと私自身が感じていたからです。とはいえ、そのことに気づけたのは、SAを体験したからです。プロジェクトの当事者だった昨年は、提案を考えることだけで精一杯だったからです。SAを務めることで、グループワークを客観的に観察することができました。
また、授業で学んだ知識を使って後輩たちにアドバイスをしました。学んだ知識が役立つことを知り、勉強への向き合い方も変わりました。たとえ今、学んだ内容を十分に理解できていなくても、後にその価値がわかる時が来る。だからこそ、日々の学びをおろそかにしてはいけない。人に知識を伝えることで自分の理解度が増す。SAを体験しなければ気づけなかったことです。

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※2021年度掲載