情報センター年報 第30号 2022

情報センター年報は1993年の創刊以来、年1回発行し、産業能率大学の情報環境および、それらを利用した研究内容について紹介しています。


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情報センター年報第30号情報センター年報第30号で作成し、ビデオ映像の処理はOpenCV4[1]を利用している。パソコンで動作させるWebサーバーは、XAMPP[2]を利用している。WebページHTML/CSSで作成。表2-3開発したコンテンツとプログラムトップページ見出し用。各教室の一覧を掲載し、タップして表示を切り替える。205教室のページ205教室のページ。309教室のページ309教室のページ。(205教室のページと同様の内容)ぼかし処理用プログラム3.コンテンツの様子カメラ映像を取得し、間欠的にぼかし処理を行って、同じ画像ファイル名で上書き保存する。Python/OpenCV4を利用。スマートフォンから、パソコンで実現しているWebサイトにアクセスすると、図3-1のようなトップページが表示される。一覧で、例えば「205教室」をタップすると、図3-2のような教室ページが表示される。教室ページは2秒ごとにリロードするように、HTMLで記述している。図3-1トップページ図3-2教室ページ図3-2のページで、教室の写真データは2秒に1回、同じファイル名で更新される。この2秒という値は、調整が可能である。あまり短い時間間隔だと、サーバー経由の配信が追い付かなくなる。また映像をぼかす度合いは、カメラと学生の距離に応じて調整する必要があるが、かなりぼかしても、教室の混雑を把握することが可能である。これらのパラメータは今後、運用の試験を重ねて調整し、配信の負荷を下げるようにしていきたい。教室ページの表示については図4-1、図4-2のように、ディープラーニングなどの手法を使って映像中の人物を認識し、その領域にのみ加工を加えるようなことも可能であった。しかし学生の姿を100%の確率で「人物」と認識することも難しく、また、混雑状況の把握という点では人物認識は不要として、画面全体をぼかす処理とした。3333


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