情報センター年報 第30号 2022

情報センター年報は1993年の創刊以来、年1回発行し、産業能率大学の情報環境および、それらを利用した研究内容について紹介しています。


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情報センター年報第30号教室の混雑状況表示アプリケーションの開発1.はじめに情報センター年報第30号情報マネジメント学部伊藤昇吾1伊藤泰雅新型コロナウイルスの影響により、教室で学生同士が密接した状況を避けることが強く求められている。授業時には間隔を空けた座席指定がされ、自習に充てられた教室でも着席可能な座席や、入室可能な人数が制限されている。学生が自習目的で教室に入る場合、事前に空いている教室を把握できるシステムがあれば、学生は分散されやすくなり、感染予防の対策になる。「座れなくて困った」が無くなって学生の利便性は向上するし、感染予防にもなる。スマートフォンなどで簡単に空き状況を確認できれば、登校時や休憩時間に空いている教室に直行できる。この報告では、教室後方に設置したカメラの映像を、肖像権保護(個人情報保護)の加工をしながら学生のスマートフォンに配信するシステムを検討している。間欠的に教室映像を取得して処理を行い、Webサーバーを経由してスマートフォンに配信するシステムを実現している。図1-1トップページ図1-2教室ページ図1-3スマートフォン表示3131開発するシステムの機能を、表2-1のように検討した。1情報マネジメント学部2021年度卒業生2.システムの詳細2.1システムで実現する機能


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