情報センター年報 第30号 2022

情報センター年報は1993年の創刊以来、年1回発行し、産業能率大学の情報環境および、それらを利用した研究内容について紹介しています。


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情報センター年報第30号巻頭言3情報センター長宮内ミナミ情報センターは、学生の情報教育を支援することを目的として、(1)情報技術の教育への適用に関する調査・研究(2)情報機器の利用に関する操作指導と相談受付(3)情報教育ネットワーク(SannoInformationGalaxyNetwork以下「SIGN」という)の利用計画案の策定(4)SIGNの普及・促進(講習会等の開催)(5)SIGNの更新・新規導入に関する支援を行っています。調査・研究活動に関しては、学修支援システムの利活用および学修支援システムに関する調査・研究、学生教育に関する情報インフラの効率的活用と情報共有の調査・研究を中心に行っており、SIGNの利用計画案の策定と対応、SIGNの普及・促進、SIGNの更新・新規導入に関しては、大学事務部・学生情報サービスセンターとの相互協力体制のもとで行っています。本学の情報教育ネットワークSIGNは、日本におけるインターネットの先駆け的存在の一つであるWIDEネットワークに接続した教育ネットワークとして、1992年に運用を開始しました。その後、情報通信技術(ICT)の急速な進歩と普及により、提供する機器やサービスは変化を続けてきました。2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界規模で経済活動や社会生活が大きな影響を受けています。教育に関しても、全国の大学・学校が休校やオンライン授業の導入など急遽の対応を迫られました。本学では、以前から全学で活用してきた学修支援システムmanabaを教育の基盤として、遠隔会議システムのZoomを導入し、Microsoft365(Office365)のサービスも利用して、2020年度前学期は全面的にオンラインで授業を実施し、後学期も大半の科目をオンラインで授業を実施しました。2021年度は、感染予防に十分な対策を講じたうえで、教室での対面授業を基本として、科目の特性によって対面/ライブ型オンライン/オンデマンドの授業形態を使い分け、全学的にICTを活用しています。今後もコロナ禍を前提としたうえで、よりよい教育を提供し、学生の学びを支えるために、情報環境の整備と円滑な運用の継続、各種情報サービスの提供と支援は不可欠であり、情報センターが学生情報サービスセンターと連携してその役割の一翼を担うことは、ますます重要であると思います。2021年度も、情報センター所員の先生方、学生情報サービスセンターの皆様のご協力により、情報センターの活動を進めることができました。そして、活動の成果を情報センター年報(第30号)にまとめ発行する運びとなりました。この場をお借りして御礼申し上げます。多くの方に読んでいただき、教育に情報環境を活用する参考としていただければ幸いです。1


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