Annual Report Vol.1


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産業能率大学生を対象としたメディア・コンテンツ利用調査2015-自由記述:好きなコンテンツ編-産業能率大学情報マネジメント学部准教授小田実はじめに本学は早い段階から「コンテンツビジネス」の専門コースを設置しており、「コンテンツビジネス」を志向して入学する学生も多数いる。その一方、本学での学びを通じて「コンテンツ」領域の魅力を知り、在学中に「コンテンツビジネス」を志向し始める学生も多く存在する。コンテンツビジネスのマーケティングでは有効なターゲットとなる「首都圏」の「大学生」、しかも「コンテンツビジネス」に何らかのかたちで触れる機会のある本学の学生について、自由記述形式で各分野における「好きなコンテンツ」についての調査を行った。これは前章の学生を対象としたメディア・コンテンツ利用調査の設問の一部である。各項目のTOP10について、注目に値するものを中心に報告する。調査概要間:2015年4月3日~6月15日象:産業能率大学学生法:Webアンケートによる対方(コンテンツ利用調査の一部)期項目:①今最も好きな音楽アーティスト②今一番おもしろいと思うゲーム③今一番おもしろいと思う映画④今一番おもしろいと思うコミック⑤今一番おもしろいと思うアニメ⑥最も好きなキャラクター*それぞれ自由記述で回答有効回答件数と調査結果(1)回答者の属性と有効回答件数各項目の「自由記述形式」にて記入されたものを、1項目名を1件としてカウントした。回答していない学生も多く、1人で複数件の記述をした学生も若干存在するが、記入された項目を「1件」としてカウントした結果、各項目での回答件数は表1の通りとなった。表1.有効回答件数男子学生女子学生総計アーティスト7428871,629ゲーム映画コミックアニメ498325823453496949548401949432327759キャラクター333509842表1.有効回答件数(2)学生の好きなアーティスト本学の学生が「好きなアーティスト」として回答したもののTOP10を表2に示す。男子学生、女子学生ともに高い支持を得た「back18表2.好きなアーティストTOP10(全学生・回答件数:1,629)順位123456789次アーティスト名backnumber三代目JSoulBrothersEXILEAAA嵐ONEOKROCKUVERworldmiwaMr.ChildrenE-girlsBUMPOFCHICKEN回答数71706254443936282424構成比4.4%4.3%3.8%3.3%2.7%2.4%2.2%1.7%1.5%1.5%213.3%表2.好きなアーティストTOP10(全学生・回答件数:1,629)number」「三代目JSoulBrothers」「EXILE」がTOP3となった。各アーティストとも男子単独・女子単独で30以上の回答を得ており、バランス良く支持されている。「嵐」に関しては90%以上が女子の支持であり、女子学生におけるジャニーズ系アーティストの根強い人気がうかがえる。本学の学生に関しては、男子・女子ともにAKB48への興味は薄れてしまったようである。(3)学生の好きなゲーム本学の学生が「好きなゲーム」として回答したもののTOP10を表3に示す。表3.好きなゲームTOP10(全学生・回答件数:823)順位1234578910次ゲーム名LINE:ディズニーツムツムパズル&ドラゴンズモンスターストライクウイニングイレブン実況パワフルプロ野球ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル白猫プロジェクトねこあつめポケットモンスター大乱闘スマッシュブラザーズ回答数115563934292916151413構成比14.0%6.8%4.7%4.1%3.5%3.5%1.9%1.8%1.7%1.6%CandyCrush101.2%表3.好きなゲームTOP10(全学生・回答件数:823)ゲームに関しては非常に興味深い結果となっており、女子のみで100以上の支持を得た「ディズニーツムツム」が1位、男子のみで50以上の支持を得た「パズル&ドラゴンズ」が2位となった。他の作品は男子・女子ともにバラつきが大きい。この中で特筆すべきは、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」の支持層の80%が女子学生であること。現在はパズルゲームに匹敵するコンテンツとして、アイドルアニメを題材としたリズムゲームが大きな勢いを持っている。ゲーム専門誌の分析では、女子ファンの多いコンテンツとして「ラブライブ!」が挙げられていたが、本学学生へのアンケートでもそれを裏付ける結果となった。まだTOP10に入るまでの数値にはなっていないが、話題の


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