Annual Report Vol.1


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ぺのフェイスペイントやスーパーボウルすくいを設置した子供ブース、あらいっぺのブースも併設し、来街した子供にも認知してもらうようにした。このようにしらすをベースにして、ご当地のキャラクターやその他の特産品も登場させることで、何重にも大洗町を来街者の方々に知ってもらおうということを狙ったのである。このほかネットでは、専用のホームページを立ち上げ、またブログ、ツイッターを通じた大洗町の広報支援も実施した。さいごに地方を豊かで元気にする施策、すなわち地方創生が、現安倍政権の大きなテーマになっており、各地方自治体がこれに向けて動き出しつつある。また多くの地域金融機関でも、地域振興や地域創生と銘打ったセクションを設けて、その支援に動き出そうとしている。地方は、まさに産官学金が一体となって地域創生に取り組み、地域の活性化を目指してきている。ひとつの地域・地方を創生することは、一朝一夕で実現できることではないし、多額の資金を投入すればできるという単純なことではない。今回、われわれは部外者という立ち位置から、大洗町の様々な有形・無形資源を実際の目で見て、しらすをテーマに取り上げた。今回は、我が国有数の自由が丘の地で大洗町を情報発信し、多少なりとも大洗町のブランド力向上、認知度向上に資することができたと考えている。しかしこうした企画は、一回だけで終わりということでは決して効力は発揮しないものだ。また地方創生を成功に導くため、ただ闇雲に資金を投入すればすむということではなく、また人的には強力な推進者の存在も欠かせない。地元自治体や地元企業、住民などが一体となってそれぞれが主体的に知恵を出し、企画し、実行するという気持ちを絶やさずに継続して初めて、少しずつ効果が見えてくると私は考える。今後大洗町役場や地元企業の方々には是非継続的に情報発信をして戴くことを期待したい。最後に今般、筑波銀行様、あおぞら銀行様、自由が丘商店街振興組合様ほか、今般のプロジェクトに多大なるご協力ならびにご支援を戴いた企業・団体の皆様に心から感謝の意を表したい。てきているが、これまでなかなか浸透できないでいた。そこでわれわれ岩井ゼミでは大洗町役場、筑波銀行と相談し、新鮮で隠れた美味の水産物・大洗産しらすをターゲットに決めた。次に大洗産のしらすを販売促進する方法である。大洗産のしらすを知らしめる地域はやはり大消費地である東京が最適である。そこで、本学経営学部が所在する地元東京の自由が丘の街を活用させて戴くことにした。すでにここ最近、自由が丘の最大のイベントである女神まつりをはじめとするイベントには、宮城県、茨城県、山梨県などの市町村や地元企業が特産品を販売し、情報発信しているため、今回も自由が丘という我が国有数のブランド力を活用させて戴くことを考えたのである。また自由が丘における認知度向上は大洗町役場からの提示もあった。ちなみに岩井ゼミで、2014年10月12日、13日に開催された女神まつりで、160人の来街者向けに「しらすに関するアンケート調査」を実施させて戴いた。この結果、「しらすの産地と言えば、どこの地域を思い出しますか」という質問に対し、「湘南(相模湾)」が62人、「静岡(駿河湾)」が31人、「大洗」が13人、「思い浮かばない」が54人という結果を得た。このように大洗産しらすのイメージは、他地域と比べると薄いことがわかったが、一方で、「思い浮かばない」と回答して下さった方が54人もいるということは、大洗産のしらすの認知度をこれから上げていくことも十分可能であると確信した。そこでわれわれが考えた大洗産しらすの認知度向上策は、リアル(実演販売)とネット(SNS)の両面作戦で実施することにした。「しらすDay」「しらすまつり」の企画提案・実施まずリアルな認知度向上策としては、2段階に亘る案を企画した。まず第1弾が、おしゃれな店、美味しいという定評の多い飲食店が数多く存在する自由が丘の飲食店に期間限定で、大洗産のしらすを食材として使って戴くという企画である。このプロジェクトを企画・実施するにあたっては、自由が丘料理飲食業組合の方々に多大なご尽力を戴いた。具体的には2015年4月24日、25日の2日間、自由が丘料理飲食業組合に加盟されている12の飲食店の料理の食材として使って戴き、128名の顧客に、大洗産のしらす料理を味わって戴いた。またご協力いただいた飲食店からは、同しらすを今後も使ってもよいというご回答も戴けた。次に第2弾が、「しらすまつり」の企画提案・実施である。この企画は2015年5月3日から6日まで開催された「JiyugaokaSweetsFesta」において、自由が丘商店街振興組合のご協力で、一部エリアを、大洗町ブースとしてお借りし、しらすとゼミ生が考えたしらすお好み焼きの販売を行う内容である。このイベントには、岩井ゼミ生の他、大洗町役場の職員の方々、筑波銀行の役職員の方々、地元のしらす加工会社の株式会社にんべんいちの役員・従業員の方々など総出で参加した。しらすの加工品販売やしらすお好み焼きの販売の他、ワゴンセールや、地元のご当地キャラクターであるあらいっ03


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