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社会貢献とボランティア活動

第5回 海洋汚染問題と清掃活動

2018年6月12日

海をつくる会                                                      事務局長 坂本昭夫氏

講師情報

海をつくる会 事務局長 坂本昭夫氏

海洋汚染問題と清掃活動

海をつくる会事務局長 坂本昭夫氏をお迎えし、「海洋汚染問題と清掃活動」というタイトルでご講演頂きました。海をつくる会は、ダイビングを趣味とするメンバーが集まり、横浜の山下公園前の海底清掃を行ったのがきっかけとなり、1981年に発足しました。その後、横浜市金沢区の野島海岸での海浜清掃、生きもの調査を開始し、横浜市内唯一の自然海浜を守る活動や、河口湖の湖底清掃等、日本各地の水辺を中心に活動の範囲を広げていきました。また、東日本大震災後の復興活動として、東北の宮城県石巻市雄勝湾海底の瓦礫撤去にも取り組み、現在も継続的な活動を行っています。清掃活動以外にも野島海岸では、海底でのアマモ(海草)の植林活動を実施しています。アマモは多くの海洋生物が生息する場所であり、海の自然を取り戻すために大切な存在でもあります。そのため、『貝類の採れる海岸』と『海底の森』を昔のように復活させ、本来の海を取り戻す活動を行っています。

海を汚す原因の一つに、プラスチック類があります。ペットボトルやストロー等が海に投棄され、海の自然を壊しています。また、化粧品等に含まれるスクラブもプラスチックからできています。プラスチックは、紫外線による劣化により細かく砕けてしまう特性があります。特に、直径5mm以下の極微になった『マイクロプラスチック』は、日本の近海だけではなく、外洋にも多く流れ出ています。魚がそれを取り込むと餌が取れなくなり、死んでしまいます。さらに、その魚を他の海洋生物が食べると、プラスチックは消化されず体内に蓄積されていきます。また、春先は、海鳥が繁殖を行いますが、大量のプラスチックを飲み込み、死んでしまう場合が多くあります。現在、海底や海岸の清掃の際、ゴミの種類としての多くを占めるのがプラスチックとなっています。  最後に、「海は我々の世代だけのものではありません。次の代へと引き継いで行く必要があります。そのためには、海を含めた自然環境に少しだけ関心を持って下さい。例えば、コンビニ袋やペットボトルを使わず、マイバッグやマイボトルを使用するのは小さなことですが、多くの人が実施すれば効果は大きくなります。また、海で遊んだ後、ゴミは持ち帰り適切に処分することです。是非、若い皆さんは少しの意識を持って下さい。」というアドバイスを頂きました。

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