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社会貢献とボランティア活動

第4回 ジャパンハートに於ける東日本大震災支援活動について

2018年6月5日

NPO法人ジャパンハート                                                                              理事/事務局長 佐藤抄氏

講師情報

NPO法人ジャパンハート  理事/事務局長 佐藤抄氏

ジャパンハートに於ける東日本大震災支援活動について

NPO法人ジャパンハート理事/事務局長 佐藤抄氏をお迎えし、「ジャパンハートに於ける東日本大震災支援活動について」というタイトルでご講演頂きました。

最初に、活動内容全体について、ご説明を頂きました。ジャパンハートでは、「医療の届かない場所に医療を届ける」という考え方に基づき、『(1)貧困や環境により医療を受けられない人々への対応、(2)医療者不足が深刻なへき地に於ける医療の提供、(3)災害被災者への支援対応』の3項目を核に活動を行っています。特に、(1)(2)については、カンボジアやミャンマー等を中心に「人生の質を上げるための医療支援」を軸として、専門家の派遣による医療の提供を行ってきました。年間2万件の治療を実施し、600名以上の医師・看護師が参加しています。また、現地医療の発展を図るため、現地の医師・看護師を対象にした医療人材育成や社会福祉等の研修も実施しています。
 一方、『国内に於ける災害被災者への支援対応』は、東日本大震災を契機に始めました。東日本大震災の甚大な被害と深刻な状況からDMAT(災害派遣医療チーム)等とともに、震災後早期から現地に入り、医療活動を実施しました。医療活動ボランティアの募集には、1週間で100名以上が集まりました。また、医療従事者以外の活動をバックアップするスタッフにも多くの応募がありました。被災地では、多くの被災者の救護活動に取り組むと同時に、特に対応が難しい小児医療への対応に注力をしました。また、亜急性期(災害発生後の1週間〜6カ月の間)以降は、小児科医院を設置し、地域のクリニックが立ち上がるまでは長期的な支援活動を実施しました。現在も活動は継続しており、医療機関への医師・看護師の派遣を行っています。また、気仙沼市では、仮設住宅を対象とした小児科医による健康相談、臨床心理士による子ども達への心のケアを継続しております。
 最後に、「『医療ボランティアというと専門家の活動の場』と捉えがちですが、実際には『ロジスティックス』と呼ばれる『現場の情報を基に活動全体を統括する後方支援担当』が重要となります。私自身も医療者ではありませんが、海外での活動、被災地での活動では『正確な情報を把握し、必要な物資を、必要な場所に手配し、医療スタッフを送り出す』という役割を担っています。医療を支える、動かすには、マネジメントを行う仕組み作りが重要となります。そのため、医療者以外の協力者が必要となります。」というお話を頂きました。

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