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第1回 「映像コンテンツの制作指導を行って」

リレーエッセイ 第1回

「映像コンテンツの制作指導を行って」 情報マネジメント学部准教授 川野邊 誠

2008年にデジタルコンテンツラボが発足し、情報マネジメント学部の准教授職との兼任でデジタルコンテンツラボの研究員を務めることになった。自身が専門としている「像情報と人間の感性に関する研究」に従事する傍ら、自主的に映像制作を学ぶ意欲のある学生に対する制作指導も担当することになった。(これがとてつもなく大変な事だとは、このときは分かっていなかった・・・。)

もともと、マネジメント志向、情報志向の学生が多かったこともあり、デジタルコンテンツラボが発足する前までは、本学に制作を指導する場は無かった。しかし、2007年に経営情報学部が情報マネジメント学部へと改称し、あらたにコンテンツビジネスコースが設置されると、制作に興味を示す学生が出始めた。そんな彼/彼女らに声を掛け、授業でもサークルでもない、「単に映像制作に興味がある学生集団」というなんとも曖昧な形で活動がスタートした。立ち上げ時のメンバーは、ほんの数名だったが、全員意欲にあふれていた。普段から、授業の記録のための撮影を担当していたり、学校行事の様子を撮影・編集するなど、ある程度の経験を積んでいる学生ばかりだったので、かなり楽観視していたがこれがそもそも間違いだった。

実際にスタートしてみたら、ビデオカメラの設定は分からない、ズーミング/パンニングもギクシャク、光量や画角などもあまり考えてない・・・。さらに、最低限の専門用語も欠けていて、色々説明している中でも「アスペクト比ってなんですか?」なんて質問が出る始末・・・。もう本当に、連日こんな感じ→ orz
正真正銘、文字通り「単に映像制作に興味がある学生集団」だったことに気付いて、「えらいこっちゃ」なスタートでした。

さて、どうしたものか?

授業じゃないし、基本的に一から手取り足取り教えるのは嫌いなタイプだし、自主的にスキルアップを目指している学生達だし。ということで、必要最低限勉強すべき事を学生に示し、自学自習してもらい、その上で、短い作品を作って、その作品をたたき台にして次にクリアすべき課題を検討する事にしました。もともと、ある程度のセンスを持っている学生達ばかりなので、その後の進展は比較的早く、2008年5月末には、客員研究員の方々から一定の評価を得るレベルにまで達することができました。なんて、簡単に書いていますが、学生も教員もヘロヘロになるほど大変な立ち上げ時期でした。でも、二人三脚で歩んで、時間と苦悩を共有したことが絆を築けたんだなと今になって思います。当たり前のことなんですが、授業や日々の業務に追われていると、学生と真剣に向き合って何かを行う時間を確保するのは難しいのが現状です。でも、学生とガチンコで向き合う時間の大切さというのを改めて感じた良い経験でした。これは、今後教員を続けていく上で忘れてはいけないことだと思います。


こんな感じで始まった本活動も、今では軌道に乗っています。クレイアニメの制作にも取り組みコンテストに出品しましたし、2008年の夏からは年3回開催されているライブイベント:Freedom Sunsetの公式映像の撮影と編集を担当させてもらっています。また、Aroop Royというアーティストのライブ映像の撮影と編集も担当するなど、外部とのコラボレーションも可能なクオリティを発揮するに至っています。メンバーも、数名だったのが、現在では1年生から4年生の25名にまで増えました。学生同士、先輩から後輩への技術伝承の体制も整いつつあり、意欲あふれる学生達による、すばらしい制作活動の場としてデジタルコンテンツラボは成長しました。

現在、わくわくするようなプロジェクトを進行中です。こちらに関しては、後日報告させていただきますので、今後にご期待ください。

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