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第8回 自由が丘ブランドの形成過程を辿る(開催報告)

第8回 自由が丘ブランドの形成過程を辿る

開催案内

日 時 :
2014年12月1日(月) 17:30~19:10
会 場 :
自由が丘キャンパス 1号館3階 1310教室 (湘南キャンパス501教室で同時中継)
講 師 :
自由が丘商店街振興組合 出版企画事業部長
産業能率大学コンテンツビジネス研究所 客員研究員 西村康樹 氏
受講料 :
無料
募集人員 :
200名(参加をご希望の場合は03-3704-9955まで事前にお問い合わせください)

開催報告

2014年12月1日 地域ブランド戦略に関する公開講座 第8回「自由が丘の形成過程を辿る」を実施いたしました。

 今回は自由が丘商店街振興組合出版企画事業部長で、本学の兼任講師、コンテンツビジネス研究所客員研究員をされている西村康樹先生をお招きしました。
 講演の主旨は、ご自身が経営されている古書店から派生する仕事、自由が丘商店街での活動を中心とした地域の仕事、そして大学の授業などから派生している仕事を通じた街づくり、ブランド形成でした。
 まずご自身が経営されている古書店からの派生の仕事ですが、同書店は単なる古書店ではなく、現在ではカフェ、アパレル店、雑貨店などでのディスプレイ用洋書の販売やテレビ番組の背景用、雑誌の写真撮影用の書籍リース・販売など、斬新なビジネスモデルを活用した経営を行っています。また20年間に亘る自由が丘の歴史にまつわる資料「自由が丘文化関連資料」の収集、すでに27号まで続いている「自由が丘オフィシャルガイドブック」の編集、毎回の発行部数が200に及ぶ「自由が丘かべ新聞」の編集、女神まつりに代表される自由が丘の各種イベントの企画・運営、自由が丘の公式観光キャラクター「ホイップるん」を通じた地域交流など、多岐に亘ります。
 第2が商店街での活動を中心とした地域の仕事です。まず自由が丘という街を紹介しましょう。自由が丘という名前となったのは昭和初期で、「自由」という言葉が街名に使用されること自体、当時としては大変前衛的でした。当時の自由が丘は、フランス・パリの気風が溢れ、パリで暮らしていた文化人や著名人が数多く暮らしていました。

 自由が丘流街づくりはこれまで、行政に頼らずにすべて自前で行うことをモットーにしてきました。サンクスネーチャーバスの運行、南口緑道周辺整備、夜間のごみ回収システムなどはまさにその代表例です。また「モンサンクレール」「亀屋万年堂」「ポパイカメラ」「MONT-BLANC」「私の部屋」など現在自由が丘を代表するお店は、時代を先取りした新しい発想の商品の開発や店作りを行い成功し、発展しています。
 現在自由が丘は更なる進化を遂げています。恵比寿、お台場、六本木、二子玉川、武蔵小杉など競合となる街は数多く存在します。これらの競合は「地域のブランディング」「コンセプト」をじっくり考えてから街づくりに着手しますが、自由が丘はその時代時代に沿った流れを汲み取って、「ストーリー性」を念頭におきながら活きています。この点が競合の街とは大きく異なるのです。
 第3は現在産業能率大学をはじめとする自由が丘の街、企業、教育機関、行政、地方という五位一体の街づくりです。例えば2014年の女神まつりには、山梨県、茨城県、宮城県登米市などの行政、それら地方の企業や地域金融機関が来て、地元の産物を売るお店を出しました。五者のメリットは大きく、すべてのプレーヤーに恩恵があります。まず自由が丘には多数の来街者が来られ、買い物をされます。企業はCSR活動や広報活動ができます。また教育機関はブランド向上や人材育成に役立ちます。さらに行政は身近に地域の実績向上を図れます。最後に地方は自由が丘という都心から地域情報の発信、PRができます。このように、五者一体となった街づくりは今後益々の有効性を生んでいくと確信しています。

 講演後の質問タイムには、「今日のお話にあったように、今後益々、自由が丘は地域の味方になってあげていただきたい」という激励があったほか、「今後の展開の可能性はどういうものか」といった質問があり、本日の講演に対する関心の高さが窺えました。

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