学校法人産業能率大学(本部:東京都世田谷区/理事長:上野俊一)では、29~33歳の正規従業員1000名を対象に、最近の悪化する雇用情勢などに関する意識調査を実施し、『就職氷河期世代が物申す』と題してまとめました。
2008年4月入社の売り手市場から一転、現在は景気後退の影響で雇用情勢が悪化し、「内定取り消し」や「派遣切り」などが社会問題となっています。
そこで、かつて就職氷河期に就職活動を体験した社会人の方々(正規従業員の男女500名ずつ合計1000名)を対象に、就職氷河期再来とも言われる昨今の雇用情勢をどのように見ているか、また、この厳しい就職環境で就職活動をしようとしている学生たちに対して、内定を勝ち取るためにはどうしたら良いかなどについてインターネット調査を実施しました。
結果概要
企業の将来のために、一人でも採用すべき
景気後退の影響を受け、“正社員採用ゼロ”を表明する企業も出てきています。そこで、就職氷河期に就職活動を体験した方々に、“正社員採用ゼロ”とした企業に対してどう思うかを尋ねました。
その結果、最も多かった回答は「やむをえない」の42.1%でしたが、「企業の将来のために、一人でも採用すべきだ」もほぼ同数の39.2%。就職活動中の学生のためではなく、「企業の将来のため」との回答は、厳しい就職戦線を切り抜け社会人となって約10年が経過し、これまでの経験から導き出された回答とも言えそうです。

就職氷河期における内定獲得の“極意”
就職氷河期に就職活動を行った経験から、現在、就職活動中の方に対するアドバイスとして、どうすれば内定を獲得できるのか、その極意を伺いました。結果は以下のとおりです。
○極意その1:「業種を限定せず、広い視野をもつ」べし
○極意その2:「自分がやりたいことを明確にする」べし
○極意その3:「面接力を鍛える」べし
○極意その4:「自分の希望する業種・職種でなくても就職する」べし
就職氷河期に入社したことは、自分にとって「プラス」だった
就職氷河期世代というと、就職で苦労し、入社してからも同期や後輩が少ないことから仕事の負担が大きいなど、どちらかというとマイナスのイメージがありますが、実際に就職氷河期世代の方々は、どのように感じているのでしょうか。
これまでの社会人生活を振り返って、「就職氷河期」に入社したことがプラスであったかマイナスであったかを尋ねました。その結果、最も多かったのは「就職氷河期は関係ない」の46.2%ですが、「プラスだった」と捉えている人も35.4%あり、「マイナスだった(18.4%)」の約2倍。「プラス」と回答した理由で多かったのは、「逆境に強くなった(57.6%)」「我慢強くなった(53.7%)」でした。

調査報告書の全文をPDFファイルで提供しています。






