調査報告書

リオ五輪の選手に関する調査(五輪後)

産業能率大学スポーツマネジメント研究所(所長:情報マネジメント学部教授 中川直樹)は、リオ五輪前後にわたり日本代表選手に関する調査を実施しました。五輪前調査は7月26日から29日まで1万人を対象に、選手の「認知」や「注目」などを尋ね、五輪後調査は8月26日から28日まで事前調査の回答者から1千人を抽出し、選手の「視聴」や「満足」などについて尋ねました。いずれもインターネット調査会社を通じて実施しています。
調査の結果、男子最優秀選手には個人総合2連覇・団体総合でも優勝した内村航平選手(体操)、女子最優秀選手には五輪女子個人種目で史上初の4連覇を果たした伊調馨選手(レスリング)が選ばれました。項目別ランキングは、<観戦率>1位が福原愛選手(卓球)、<満足度>1位は内村航平選手となりました。五輪前後の調査から算出した<知名度上昇>は、松友美佐紀選手(バドミントン)が1位となり、ペアを組んだ高橋礼華選手(バドミントン)も3位に入るなど、今回の五輪を通して“タカマツ”ペアの知名度が急上昇しています。また、五輪前の注目度は高くなかったものの、観戦した結果、高い満足度であった選手を<ブレイク度>として算出しました。ブレイク度1位は、卓球シングルスで初の銅メダル、団体でも銀メダルを獲得した水谷隼選手(卓球)でした。
調査の設計・分析は、過去の五輪(北京、バンクーバー、ロンドン、ソチ)でも調査を実施した同研究所の小野田哲弥研究員(情報マネジメント学部准教授)が担当しました。小野田研究員は、「事前・事後の比較によって、五輪を通じた認知変化を計測することが本研究の目的。2020年の東京五輪では、開幕前に知る人ぞ知る有望選手の名前を公開し、閉幕後は感動度を数値化するなど、調査の面で大会の成功に貢献できれば」と話しています。同研究所では、五輪前後にわたる調査によって競技の普及などスポーツマーケティングの研究に活かしてまいります。

結果概要

男子MVP

男子の最優秀選手には、個人総合2連覇と団体総合で2つの金メダルを獲得した体操の内村航平選手が320票を獲得し1位となりました。理由の中には、演技の美しさや団体主将としてのリーダーシップを評価するものもありました。2位は日本代表選手金メダル第1号の競泳の萩野公介選手、3位には個人銅メダル、団体銀メダルを獲得する活躍をみせた卓球の水谷隼選手が続きました。

1位 内村 航平(体操)
2位 萩野 公介(競泳)
3位 水谷 隼(卓球)

女子MVP

女子の最優秀選手には、レスリングの伊調馨選手が選ばれました。理由の多くが4連覇の偉業を称えるもので、結果だけでなく最後まであきらめない姿勢で試合終盤に逆転したことも理由としてあげられました。2位は、卓球女子団体主将としてチームを牽引した福原愛選手、3位は日本選手団主将の重責を務め、4連覇の重圧がかかる中で銀メダルを獲得した吉田沙保里選手となりました。

1位 伊調 馨(レスリング)
2位 福原 愛(卓球)
3位 吉田 沙保里(レスリング)

観戦率

観戦率1位は福原愛選手でした。4大会連続の出場となった今大会は卓球女子団体の主将を務め、ロンドン五輪に続く団体メダル獲得に貢献しました。3位には石川佳純選手(卓球)、6位に伊藤美誠選手(卓球)が入り、卓球女子3選手がいずれもトップ10に入りました。2位は内村航平選手(体操)で、4位にも体操の白井健三選手が入りました。

1位 福原 愛(卓球)
2位 内村 航平(体操)
3位 石川 佳純(卓球)
4位 白井 健三(体操)
5位 ケンブリッジ 飛鳥(陸上/トラック)
6位 伊藤 美誠(卓球)
7位 萩野 公介(競泳)
8位 桐生 祥秀(陸上/トラック)
9位 伊調 馨(レスリング)
10位 錦織 圭(テニス)

満足度

事前調査において、<知名度><注目度><金メダル予想>の3部門で1位の内村航平選手(体操)が事後調査の<満足度>でも1位となりました。大きな期待と注目の中、個人・団体で金メダルを獲得し、高い満足度となりました。2位は卓球の福原愛選手、3位は男子400Mリレーでアンカーを務めたケンブリッジ飛鳥選手となりました。

1位 内村 航平(体操)
2位 福原 愛(卓球)
3位 ケンブリッジ 飛鳥(陸上/トラック)
4位 石川 佳純(卓球)
5位 白井 健三(体操)
6位 桐生 祥秀(陸上/トラック)
7位 萩野 公介(競泳)
8位 伊藤 美誠(卓球)
9位 伊調 馨(レスリング)
10位 錦織 圭(テニス)

知名度上昇

リオ五輪の開幕前と閉幕後で認知率が大きく上がった選手をランキングにまとめました。最も知名度が上がった選手は、バドミントンの松友美佐紀選手となりました。ダブルスを組んだ高橋礼華選手も3位に入り、金メダルを獲得した“タカマツ”ペアの知名度が急上昇しました。2位は五輪初出場で金メダルを獲得したベイカー茉秋選手(柔道)でした。

1位 松友 美佐紀(バドミントン)
2位 ベイカー 茉秋(柔道)
3位 高橋 礼華(バドミントン)
4位 土性 沙羅(レスリング)
5位 水谷 隼(卓球)
6位 登坂 絵莉(レスリング)
7位 飯塚 翔太(陸上/トラック)
8位 金藤 理絵(競泳)
9位 川井 梨紗子(レスリング)
10位 伊藤 美誠(卓球)

ブレイク度

事前調査における<注目度>と、事後調査における<満足度>から“ブレイクした”選手をランキングにまとめました。ブレイク度1位は、卓球の水谷隼選手でした。開幕前の調査では9%程度の注目率にとどまっていましたが、視聴した方の多くが満足し、知名度も大幅に上昇(五輪前:28位→五輪後:5位)しています。

1位 水谷 隼(卓球)
2位 飯塚 翔太(陸上/トラック)
3位 松友 美佐紀(バドミントン)
4位 高橋 礼華(バドミントン)
5位 福原 愛(卓球)
6位 山縣 亮太(陸上/トラック)
7位 ケンブリッジ 飛鳥(陸上/トラック)
7位 登坂 絵莉(レスリング)
7位 川井 梨紗子(レスリング)
10位 伊藤 美誠(卓球)

調査報告書の全文をPDFファイルで提供しています。

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