「トビタテ! 留学JAPAN日本代表プログラム」派遣学生インタビュー

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 グローバル化が進み多様な価値観が共存する現代社会——。本学には、文部科学省の官民協働海外留学支援制度「トビタテ! 留学JAPAN日本代表プログラム」(トビタテ!)によって、将来世界で活躍できるグローバル人材を目指し学んできた学生がいます。厳しい審査を通過して「日本代表」として世界へ派遣された学生に話を聞きました。(情報は2018年3月18日時点のものです)

[左]戸塚歩美さん(経営学部マーケティング学科4年)/「トビタテ! 留学JAPAN日本代表プログラム」4期生

[右]佐川史織さん(経営学部マーケティング学科4年)/「トビタテ! 留学JAPAN日本代表プログラム」6期生

世界で通用する人材になりたい

——まず、海外留学をしようと思った動機について教えてください。

戸塚歩美さん

戸塚:
大学3年生の夏に短期留学インターンシップでインドに行ったことがきっかけです。訪問した日系企業の副社長さんの言葉がとても印象に残りました。「インド人は良く働くし、英語も話せる人が多い。現地でインド人を雇ったほうが効率が良いのではないか」というのです。インドでは、人々は成功するために懸命になって働きます。「世界の中で日本人の需要がなくなってしまうんじゃないか」と危機感を覚えました。このインターンシップは私にとって初めての海外経験でしたが、日本以外の世界に触れてもっといろいろなことを知りたいという思いが強くなったことと、大好きになったインドで私自身が「世界で通用する日本人」になりたいと感じ、留学を決意しました。

佐川:
私は、同じゼミの戸塚さんが実際にインドへ留学したことで海外留学に興味を持ちました。それまでは漠然と「英語が話せたらいいな」と思うことはありましたが。戸塚さんの存在と、海外経験豊富なゼミの先生からの勧めもあって、私自身も長期の海外留学を経験してみたいと思うようになりました。そんな中で、トビタテ! の留学支援制度を紹介されて、「やってみよう」という気持ちになりました。周囲の人たちからとても良い影響を受けたと思っています。

——「トビタテ!留学JAPAN」に応募しようと思ったのはなぜですか?

戸塚:
同じ短期インターンシップで知り合った日本人企業家の方に、本格的にインド留学を考えていると相談して紹介してもらったのがトビタテ! でした。ただ、当時トビタテ! は始まって間もない制度だったので、職員の方に相談してプログラムについて調べるなどゼロからのスタートでした。

——トビタテ!の選考について教えてください。

戸塚:
まずは留学計画書を作成します。その審査に通ると、次に面接が行われます。

佐川:
面接も、個人面接のほかにグループワーク形式の面接もありました。

戸塚:
グループワークは、産能の学生は普段の授業でもたくさんやっているので、そういう点では力を発揮できたと思います。

留学が日本の抱える課題解決のヒントになれば

——それぞれの活動テーマについて教えてください。そのテーマを選んだのはなぜですか?

佐川史織さん

佐川:
私の活動テーマ「持続可能な農業経営を考え、実験する環境を作り上げる」は、所属ゼミでの活動から発想しました。ゼミでは「古民家の保存と活用」について研究していたのですが、フィールドワークで古民家を訪れているうちに、そこを地域コミュニティの中心にしたいと考えるようになりました。そのためには何が必要なのか、自分は何をしたいのかを突き詰めたところで行き着いたのが「農業」です。私自身も畑のある生活に憧れがありました。けれど日本の農業が衰退傾向にあります。世界で持続している農業経営を体感することで、日本の抱える課題解決のヒントにできればいいなと思ったんです。

戸塚:
私は「海外から観た日本企業を評価分析~日本商品をもっと海外へ広められる、活躍できる人材になる!~」というテーマで活動しました。短期インターンシップでインドに滞在していたときに現地で生活用品などの買い物をするのですが、インドの製品は日本のそれとはずいぶん質が違うなと感じたんです。インドにおける日本企業の進出は欧米企業に比べて10年遅れていると言われるなかで、私は質の高い日本製品をインドに広める活動をしたいと考えるようになりました。それが、自身が海外で活躍できる人材になることにつながると思ったからです。

現地のビジネスを肌で実感

——留学先ではどのような活動をされたのですか?

EC事業の展示会を企画・運営

戸塚:
私が留学したのはインド南部のバンガロールという都市です。そこでは主に2つの活動をしました。日本のお菓子「かりんとう」をインドで生産・販売する新規事業を行う企業と、日本から製品を輸入してネットで販売するeコマース事業を展開する企業でのインターンシップです。かりんとう事業では、インドの食品加工会社や広告会社、パートナー企業などと連携して商品開発・販売することになっていました。各企業との折衝をしたり、試食会のためのかりんとうを現地の材料で一から作ったり奮闘しましたが、プロジェクトの人員不足やかりんとう製造が難航したこともあって実現には至りませんでした。
かりんとう事業は頓挫してしまいましたが、留学を諦めたくなくて次に挑戦したのがeコマース事業です。そこでは商品の展示会の企画を担当しました。ネット販売は商品を実際にみて購入することができないので、日本製品を知ってもらおうとイベントを開催し、約200人を集客しました。現地のビジネスを肌で感じ、仕事に携われた実感がありました。

インターンシップで過ごしたケロウナのブドウ園

佐川:
私は留学中、2か国に滞在しました。はじめに訪れたカナダのケロウナは、ワインの産地として知られる町でたくさんのワイナリーがあり、ワイン(と原料のブドウ)作りは伝統的な地場産業として根付いています。なぜケロウナの農業・産業は持続しているのか、それを探るためにワイナリーのブドウ農園を管理している企業でインターンシップをすることにしました。インターンシップ先はカナダに行ってから探したのですが、慣れない英語で履歴書を書いたり飛び込みでワイナリーを訪問したりと、職探しはかなり苦労しました。農園ではブドウの手入れや収穫など、一から生産に携わることができました。
農園にいて印象深かったのは、若い人たちが多く働いているということです。10代~20代がたくさんアルバイトをしていたのですが、彼らにとって農園でのアルバイトはごく自然な選択肢のひとつのようです。こういった若い人の身近に農業があるという環境をつくることも農業を持続させるために大事な要素だと感じました。
2か国目のオーストラリアでは畜産系の農家でファームステイをしました。馬や鶏などに囲まれた生活は作物を育てる農業とはまた違って視野が広がりました。

「まずはやってみる」という姿勢

——留学を通して感じたことがあれば教えてください。留学前後で自分に変化はありましたか?

戸塚:
もともと行動力があるほうだと思っていましたが、さらに大胆になったというか、「まずはやってみる」という姿勢が身についたと思います。実際に海外に行ってあらためて世界は広いんだと実感しましたし、もっといろいろな物事を見たい・知りたいという気持ちが強くなりました。留学前は大学や日本国内での限られた選択肢しか見ていなかったんだと気づきました。

佐川:
私は今まで引っ込み思案なところがあって、他人の様子をうかがってから行動するタイプだったのですが、戸塚さんの言うようにまずは自分から行動に移すということができるようになったと思います。それを実感したのが、帰国後にグループワークなどをした時に物怖じせず自分の思いを伝えられるようになったことです。

戸塚:
(佐川さん)明るくなったよね(笑)

佐川:
肝がすわりました(笑)

——将来の目標はありますか?

戸塚:
4月から社会人になりメーカーに勤務しますが、いつか仕事でインドに駐在してみたいと思っています。人々の生活に寄り添い、豊かにできるような質の高い日本製品を海外に広めると同時に、私自身も海外で通用する人間として成長していきたいです。

佐川:
私はいま就職活動中ですが、やっぱり「農業」というキーワードを軸に、何らかの形で農業に関わったり、支援したりするような仕事に携わりたいと考えています。農業の持つ可能性はたくさんあると思うので、私も今回の留学で得た経験を活かせたらいいと思っています。

留学で「自分がやりたいこと」、留学した後も続く「軸」を持つ

——これから海外留学に行く、留学を考えている学生にアドバイスをお願いします。

戸塚:
留学は自分のやりたいことを叶える手段の一つとして、根本に「自分が何をやりたいか」をよく考えて行動することが大切だと思います。

佐川:
留学に行って完結するのではなく、留学した後も続いていくような軸があったほうが留学の価値があると思います。

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