所得税法研究

履修年次:1・2単位:2

担当教員

産業能率大学大学院 兼任教員
佐々木 理恵

授業の目的と概要

【目的】
 所得税は、法人税とともに、現在の日本の基幹税といわれる、最も重要な税目の一つです。
 「所得税法研究」は、税務のプロフェッショナルとして、税務に関する高度な専門知識や理論、問題分析の手法等、税務マネジメント力を身につけるための基礎となる科目です。
 この授業では、現行所得税法の構造や税額計算方法等の基礎知識を身につけ、理論的に所得税法を理解し、また所得税法における理論上の問題点について適切な問題解決ができる能力を身につけることを目的としています。

【概要】
 授業のはじめに、所得税法の全体構造を明らかにし、それを理解した上で、所得税法に規定される各項目を学習します。各項目の学習にあたっては、単に所得税法の規定の内容を確認するだけではなく、具体的な所得税法の条文にあたり、条文解釈や、条文改正の歴史や背景等も含めて理解します。
 この授業では、各種の文献、資料をもとに、所得税法の重要な論点を研究します。
授業の方法は、基本的に、
① 講義
② グループ・ディスカッション
③ グループ代表者によるプレゼンテーション
④ まとめ講義
という構成ですすめていきます。ディスカッションやプレゼンテーションの事前準備等、ある程度の作業負担がかかることを理解した上、履修してください。

ディプロマ・ポリシー (修了時の到達目標)

■:この科目で特に重視する観点

■①マネジメントに関する専門知識や理論、問題分析の手法を修得し、経営機能における的確な意思決定ができる

□②関係する人との連携・協力関係を築き、リーダーシップや高いコミュニケーション能力を発揮することができる

□③マネジメントのプロフェッショナルとして高度な専門性と責任感、倫理観をもち、自ら問題を発見して課題を設定し、現実的で実効性のある解決策を導き出すことを通じて、組織や社会の発展に貢献することができる

上記ディプロマ・ポリシーに基づく当科目の到達目標

  • 所得税法について、現行所得税法の構造等の基礎知識を身につけて、理論的に説明できる。
  • 所得税法に関する理論的な知識を理解し、問題点について適切な問題解決策を策定できる。
  • 所得税法に関する理論的な知識を理解し、税務に関する専門性や責任意識を持ち、税務マネジメント力を身につけ、税務のプロフェッショナルとして活用することができる。
授業項目 概要 集中
授業
オリエンテーション a. ガイダンス
 ・講義概要(授業の目的、授業の進め方、スケジュール、成績評価の確認)
 ・プレゼンテーションの準備と方法
b. 研究テーマ
 ・個人の研究目標設定
 ・個人プレゼンテーションの実施(研究目標について)


所得税法の全体構造 a.所得税の全体構造:現行所得税法の全体像について学習します。
b.所得税額の計算構造:現行所得税法の計算の仕組みについて学習します。
所得概念 a.包括的所得概念:包括的所得概念と所得税との関係について学習します。
b.所得分類:10種類の所得分類について学習します。
c.10種所得:各々の所得の意義・範囲について学習します。
d.所得計算:各々の所得計算および所得税額計算について学習します。


収入金額
必要経費
a.収入金額:収入金額の計算について学習します。
b.必要経費:必要経費の計算について学習します。
損益通算・損失の繰越し・繰戻し a.損益通算:損益通算の意義・内容・計算方法について学習します。
b.損失の繰越し:損失の繰越しの内容・計算方法について学習します。
c.損失の繰戻し:損失の繰戻しの内容・計算方法について学習します。


所得控除・税額控除 a.所得控除:人的控除等の所得控除の内容・範囲・計算方法について学習します。
b.税額控除:税額控除の内容・範囲・計算方法について学習します。
納税制度
所得税額計算
a.納税制度について学習します。
b.所得税額計算をします。


所得税法におけるケーススタディ a.判例:所得税法の判例について学習します。
まとめ a.最終プレゼンテーション
 ・個人の学習成果の発表
b.授業全体のまとめ
 ・まとめ講義