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教員メッセージ

会計学と実践的なマネジメントの
理論やスキルを融合し、高度化する
企業経営の羅針盤役を果たせる
会計のプロフェッショナルを育成します

カリキュラムアドバイザー
教授 松田  道春
公認会計士・中小企業診断士

教授(カリキュラムアドバイザー)松田  道春

今会計のプロに求められる企業の「自己会計力」「自己統治力」向上への貢献

 現代の企業経営は、様々な意味で「自己規範構築力」が求められる時代だと考えています。会計プロフェッショナルの視点から考えると、それは企業の「自己会計力」と「自己統治力」の向上への貢献が求められているという事であると考えられます。

 企業会計制度は、国際的な潮流とのコンバージェンスの流れの中で、取得原価主義に立脚しつつも公正価値概念を取り込み、企業の持つリスクの可視化と発生主義損益会計のより一層の精緻化の歴史を歩んできました。価値概念をベースとした企業会計とはすなわち、複数の前提に基づく企業自身による見積もり(主張)であり、企業自らが自らを律しつつ企業会計を行うことを意味します。さらにはIFRSを視座にした流れの中で、細則主義から原則主義への動きが控えています。企業はもはや単に決められたルールどおりの処理をする時代ではなく、自らの会計ポリシーに沿った自己表現としての企業会計を行う時代であり、「自己会計力」の醸成が求められているのです。

 いまひとつは、多発する企業の会計不祥事にともなう社会の要請です。会計は財務諸表の信頼性を支える企業統治や内部統制の問題を抜きに語ることはできなくなってきました。この点については、2009年のJSOX制度の導入や近時のコーポレート・ガバナンスの議論など、パーツは社会に用意されつつあります。今後は、実効性あるガバナンス実務の醸成、予算制度や人事制度等と内部牽制制度を有機的に考慮した真に有効な内部統制の構築など、企業自身が自らの最も大事なものを守るために「自己統治力」をいかに設計・構築するか、が求められているのです。

相互の学び合いから育成する、会計のプロフェッショナル

 本学では、会計学の専門科目はもちろん、マネジメントに関連する諸理論やスキルを修得することに特長があります。現実の企業等の経営における課題の解決には、一つの専門からだけでなく、複数の専門を組合せた多面的な視点やアプローチが求められます。

 また、知識の獲得だけでなく、それを使い、現実の問題をどう解決したらよいかを考えることにも力点が置かれています。企業等の具体的な事例を使い、それを分析して解決方法を考えます。

  こういう学修を行うにあたり、講義型の授業もありますが、学生同士の議論やクラス討論、グループワークなどが中心になり授業は進められます。自分の考えや意見をもつだけでなく、他の学生の人たちとそれらを交換し合うことで、異なる視点もわかることになります。また、多様な意見や見方を融合して一緒に解決策をつくりあげることもなされます。このような学生の人たちの相互の学び合いが、企業の「自己会計力」や「自己統治力」の向上という課題を解決する能力をもった会計のプロフェッショナルの育成にもつながると、私たちは考えています。