書いているうちに文字が太っていくことが、シャーペンの問題点とみんなに気づかせた。

芯が回ってトガリ続けることで、偏減りを解消する新技術で、シャーペンの常識を変えたクルトガ。2008年の発売以来、累計1400万本以上を売り上げ、今なお売れ続けています。
その新機構にスポットが当たりがちですが、ヒットの裏には、いろいろな工夫がありました。

みんなにすぐに覚えてもらうため、 ダジャレみたいなカンタンな名前にした。

「シャーペンの芯がクルッと回ってトガリ続ける。」クルトガのネーミングの由来です。

ダジャレみたいで、そんなカンタンでいいの?と思う人もいるかもしれません。確かに今までにない技術で、ふつうのシャーペンよりも部品だって倍近く多い。
社内でも「メカメカしい名前がいい」という声はあったそうです。
でも、商品名で大切なのは、お客さんに覚えてもらうこと。買い物の時、場所がわからず、直接お店の人に聞いたことないですか?カッコよくても難しすぎれば、そのチャンスを失うのです。

「シャーペンで書いていても文字が太っていってしまう」芯先の偏減りに気づかせ、解決したいと思わせた。
シャーペンの芯の偏減り

あなたがクルトガのことを人に教えるなら、どんなシャーペンと言いますか?

書くたびに回るという新しい特長であればあるほど、ふつうはそこを言いたいはず。でも発売の時、担当者はあえてそうしませんでした。理由は、クルトガが発売されるまで、シャーペンの芯の偏減りを誰も意識していなかったから。そこで、シャーペンの潜在的な問題点に気づかせることから始めたのです。「書き続けると線が太くなったり、折れた芯で手が汚れて困りませんか?」と。その上で、解決できるのがクルトガと伝えました。すごい技術も、それがなぜ必要かがわからないと意味がないのです。

お店から持ち帰って話題にしてもらうため、中高生向けにマンガで商品を解説したパンフを作った。

クルトガのメインターゲットは、シャーペンのヘビーユーザーであるあなたたち中高生。
その心をつかむために、担当者が考えたのが「クラスで話題の商品にすること」でした。

あなたにもありませんか?同級生が新しいモノを持ってきて、欲しくなったり買ったりした経験。
小さいようで、その効果ってけっこう大きいのです。実際には、中高生に興味を持ってもらえるよう、マンガで商品を解説したパンフレットを制作。持ち帰りやすい手のひらサイズにして、お店の商品の脇に置きました。三菱鉛筆の新商品販促の中でも珍しい例なのだそうです。

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