大手百貨店の顧客層に合わせ、老舗菓子メーカーが展開する新ブランド「ameya eitaro」

まるでリップグロスのような、おしゃれなパッケージ。実はこれ、飴なんです。
株式会社榮太樓總本鋪は、江戸時代から続く和菓子の老舗です。代名詞ともいえる榮太樓飴の知名度は全国区ですが、課題は若い世代からの認知の低さにありました。

百貨店のメイン顧客は、30代~40代の女性。
おしゃれで、かわいい、話題性の高い商品が必要だった。

ヒントは、化粧品のパッケージにありました。
榮太樓總本鋪と百貨店との付き合いは長く、これまでは看板商品である和菓子と榮太樓飴を中心に販売していました。しかし、日本の名店が並ぶ百貨店の食品売り場では、美味しいだけでは、商品が売れにくくなっていたのです。「美味しい」+「顧客特性」+「独創性」。そこでヒントを得たのが、見た目に美しい化粧品のパッケージでした。百貨店のメインユーザーである、30代~40代のおしゃれな女性たちは、自分で楽しむことに加えて、プレゼントとして喜ばれるという商品が必要だったのです。

江戸時代の町娘たちは、飴をグロスの代わりにしていた?
江戸時代の文献を調べたところ、江戸のおしゃれな町娘たちは榮太樓が作る、有平糖の飴を唇の艶出しとして利用していたというのです。そこからヒントを得て、リップグロスのような飴ができないかという発想が生まれ、スイートリップになりました。もちろん中身は飴ですから、グロスのような役割は果たしません。しかし、そのパッケージのユニークさから多くの雑誌やメディアに取り上げられ、スイートリップは人気商品として育っていったのです。
全く新しい発想で、飴の可能性を追求する「ameya eitaro」ブランド
ameya eitaro
スイートリップ(左)、板あめ「羽一衣」(中)、みつあめ「天使のおしゃべり」(右)
おしゃれなだけでなく、紅茶に入れる、さくさくとした食感を楽しむ、喉の渇きを潤すなど、飴の新しい可能性に果敢にチャレンジしているのが、「ameya eitaro」ブランドです。しかも「ameya eitaro」ブランドの商品は、新宿伊勢丹、銀座三越、または、インターネット以外では購入することができません。こうした希少性が、同社のブランド戦略に一役かっているようです。従来の顧客層とは異なった、新しい世代のファン層からの指示を集めています。

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