皮をむいた栗をそのままで。ありそうでなかったお菓子を作った。

夏はライバルメーカーでいっぱいだから、冬にアイスを売ることにした。夏はライバルメーカーでいっぱいだから、冬にアイスを売ることにした。
クラシエフーズ株式会社
有賀 文威さん
ユニークなネーミングもさることながら、皮をむかずに甘栗を食べられる手軽さが受け、爆発的にヒットした商品。天津甘栗をヒントにできたお菓子に思われがちですが、実は、栗本来の甘さをどう生かすか考えるなかで生まれた商品でした。
素材本来の甘さを生かして砂糖を使わずに。「食べ過ぎても罪悪感のない」お菓子にした。
知らぬ間についつい食べ過ぎてしまうのがお菓子。
空っぽになった箱や袋を見て、罪悪感を覚えた経験、みなさんにもあると思います。

甘栗むいちゃいましたは、そんな「食べ過ぎの罪悪感」に目をつけた商品です。ポイントは、砂糖を使わず、素材そのものの甘さを生かしたお菓子であること。確かにこれなら、チョコレートやクッキーを食べ過ぎた時のような罪悪感は生まれませんよね。
発売当初、食品では?という声もあり、実際に似たような商品を「惣菜」として販売していた会社もあったそう。気軽に食べられるお菓子のジャンルで発売したことが、大ヒットを生んだと言えるでしょう。
人気があるのになかった、栗そのもののお菓子。「甘栗のお菓子」という新ジャンルにもなった。
甘栗むいちゃいました。
1998年にテスト販売が始まったときのパッケージデザイン。2000年に全国発売へ。
さつまいもやはちみつ、レーズン、梅肉などとともに検討された結果、栗が素材として選ばれました。
和菓子でも洋菓子でも人気があり、古くから親しまれている、というのが理由です。
にも関わらず、栗の味そのもののお菓子が珍しかったことも決め手になったよう。確かに栗まんじゅうもマロンケーキも、栗以外の要素が強く感じられますよね。

結果的に、この新感覚のお菓子はユニークなネーミングとともに大ウケ。「甘栗のお菓子」という新しいジャンルまで築くこととなりました。
 “皮をむいた天津甘栗”。手軽に、いつでもどこでも食べられるようにした。

「皮がむかれているので、余計な手間をかけず、手も汚れない。」
商品がヒットした理由のひとつがその「手軽さ」です。
粒ガムのように形状を整え、個別に包装するアイデアもあったそうですが、素材そのものをいかに手軽に提供できるかを追求するうち、いまのカタチになったと言います。

決定的だったのが、「天津甘栗」と比べられたこと。担当者は意識していなかったそうですが、「爪が汚れない」など食べやすさや手軽さが際立ったのは言うまでもありません。

ちなみに皮むきはすべて手作業。熟練の職人になると1分間に30個もむけるそうです。

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