アクティブラーニングでできる100のコト

私の前職である銀行員は、お金を提供して企業の成長に貢献しています。では教員はというと、知識を提供して学生の成長に貢献します。私は、銀行時代に身につけた財務分析やマーケティングの知識を、学生の皆さんに体系立ててわかりやすく伝えるように心がけています。

しかし、単なる知識の伝達では、教科書と変わりありません。そこで授業の内外を問わず、自分の失敗談(情けない失敗、たくさんしました…)や現場感など、教科書には書かれていない生きた知識も学生に伝えています。

また、産業能率大学には意欲的な学生が多いので、大学は学んだ知識を実践する場も提供し、学生の成長に貢献しています。私のゼミでも専門分野の学修に加え、珈琲豆の販売、支援学級との交流、ビジネスコンテストへの参加など数々のプロジェクトを手がけています。学生たちは、そうした活動を通じて、多様な価値観を受け入れ、幅広い視野で物事を捉えられるようになっていきます。

ところで、教員として学生に対してどこまで関与するかが悩ましいところです。学生が失敗から学ぶ、考える力をつけるためにもある程度は自主性に任せながらも、プロジェクトの期間を厳守しなければならない、そのさじ加減が難しいですが、楽しくもあります。これからも、成功体験を積みたい、真剣に生きたいという学生に対し積極的に応援したいと思います。

産業能率大学
経営学部 教授
田中 彰夫